新人警察官は駆け上がる





































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第12章 俺の身体はビールで出来ている
まぁ、耳に入るよな
11月末、俺はいつも通りにビールを飲もうと準備をしていた。
津田「何作るかな〜。」
ピンポーン
津田「はいは〜い!誰・・・、お前らかよ。」
聖来「久々に来たのにそんな顔しやんでええやん!!ほら!早く!」
賀喜「おなかすいた〜!」
金川「わたしも〜!」
津田「はいはい、どうぞ。」
これ以上騒がれたら退去命令出されそうだから中に入れた。
津田「で、何作ればいいんだ?」
聖来「餃子!!材料は買ってきたで!」
津田「はいはい。やりますよ。」
賀喜「包むのやりたい!」
金川「私もやりたい!!」
〜〜〜〜
津田「うっし、これでちょっと待てば完成だな。」
餃子を包み終わって、ホットプレートで焼いている。
早川「あ、そうや!津田さん!!」
津田「なんや?」
早川「ひかるちゃんにもご飯食べさしたってほんまなん?!」
津田「そうやけど?」
金川「聖来、本当だって言ったじゃん。それに菅井さんと渡邉理佐さんにもって聞いてるよ。」
津田「全部ほんまの話やわ。それがどうしたんや?」
早川「私ももつ鍋食べたい!!」
津田「あれたけぇーんだぞ。」
賀喜「私たちもお金出すから買ってくださいよ〜。」
津田「それなら考えてもいいな。」
金川「も、もつ?」
津田「内蔵や。内蔵。コラーゲンたっぷりの。」
金川「コラーゲン?!食べたい!!」
津田「単純やな。」
早川「絶対次のお休みの時もつ鍋食べさせてな!」
津田「その前にお前ら忙しいだろ。来れるわけねぇーだろ。」
去年の忙しさを思い出したのか、漫画みたいなズーンが聞こえてくるくらい暗くなった。
津田「はぁ〜、焼けたぞ。」
ホットプレートの蓋を取る。
ジュ〜!と言う音が部屋に響く。
津田「これ食って元気出せ。」
早川「そうやな!いただきま〜す!」
賀喜「聖来ずるい!私も!」
金川「ん〜!美味しい〜!」
残っている餃子をホットプレートに詰め焼いていく。
そして俺は、ビールを飲む。
今日飲むビールは、四万温泉エール おう穴。
ほのかなカスケードホップの香りがスッキリとした味わいに仕上がった褐色エールだ。
津田「くぅ〜!うまい!!」
賀喜「津田さん、私もビール・・・」
津田「はいはい、用意してますよ。」
もう一つ用意したビールは、ウッドミルブルワリー・京都 和らぎIPA。
はっさくビールと違うが、ホップの強烈な苦味が特徴のIPAですが、ホップの香りを活かすことで、苦味は主役でありながらも主張しすぎず、食事に合わせて楽しめる仕上がりになっている。
賀喜「ん〜!美味しい〜!」
金川「私も!!」
津田「入れてもいいぞ。ほら。」
金川「ん〜!!ぷはぁ〜!」
早川「幸せ〜!!」
津田「ほんま、お前らは・・・」
菅井さんや守屋さん、渡邉さん等々は上品に食べていたが、まだ若いのかガッツリ食べている。
早川「ぷはぁ〜!やっぱりやめられやんわ!」
賀喜「聖来、男じゃん。」
金川「おっさんだね。」
早川「や、やめてや〜!」
津田「ふっ。」
早川「あ〜!津田さん、鼻で笑ったな〜!」
津田「うるせぇーな。静かに飯食えよ。」
久々にこうやって飯を食う。
やっぱり、俺は安くてうまい料理が好きなんだな。

満腹定食 ( 2021/06/13(日) 07:34 )