新人警察官は駆け上がる





































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第11章 倒れてきたあの子は・・・
再会は突然に
熊谷「待て〜!!」
津田「こちら、津田!ひったくり犯を追跡中!場所は、えぇ、西通りです!追跡続けます!!」
無線で応援を頼み、ひったくり犯を追う。
来る日も来る日も犯罪が起きている。
今日も朝からひったくり犯と追いかけっこ中。
ここに平穏という言葉が訪れるのは程遠いな。
〜〜〜〜
津田「熊谷さ〜ん、報告書はみ出してしまいますよ〜。」
熊谷「そんなもん気合でどうにかしろ。俺も頑張って詰めているんだからよ。」
津田「えぇ〜。」
ひったくり犯を捕まえて交番に戻り、報告書を書いている。
事件や事故が多いところは、書くことも多い。
乃木坂区にいた時が懐かしいわ。
津田「北村さん・・・」
熊谷「北村なら今リハビリ頑張っているぞ。ほら。」
熊谷さんの携帯から北村さんが歩行練習をしている動画を見る。
熊谷「それにあいつ、次の就職先決まってるらしいぞ?」
津田「え?早くないですか?まだ病院の中にいるのに?」
熊谷「そうなんだよ。俺もそれが不思議でさぁ。」
津田「へぇ〜、彼女さんの知り合いとかに頼んでみたとか?」
熊谷「ありえるな〜。まぁ、完全復活したら飲みに行くか。」
津田「え?いいんですか?」
熊谷「当たり前だろ?その前に報告書だな。」
津田「は〜い。」
とにかく犯罪が起きても最小限の被害で抑える。そして次に活かす。
これが警察官の仕事だ。
津田「熊谷さん!見てください!」
熊谷「はいはい・・・って!誤字あるじゃねぇーか!!」
津田「え?やっちった!」
熊谷「やり直し!!」
〜〜〜〜
津田「ん〜!眠い。」
保田「津田〜、しっかりしろ〜。ほら、ブラック。」
津田「あざっす。うぅ〜、身体に染みる〜。」
保田「はは、大袈裟だろ。それにしても久々に静かな夜だな。」
津田「そうですね。自分がここに来て初めてかもしれません。」
久々に静かな夜を過ごしている。
今日は保田さんと俺で夜勤。
何事もなく、交番でゆっくりしている。
「あの〜、すいません。」
津田「はい、どうしましたか?」
「携帯落としまして・・・届いてませんか?」
津田「携帯ですか?保田さん来てますか?」
保田「ちょっと待ってくださいね。」
保田さんは落とし物の確認をしに行く。
あれ?そういえばこの人・・・
津田「あ、あんた。何もないところで躓いた人じゃねぇーか。」
「え?!あ、あの時の!!」
津田「こんな所で出会うとは・・・」
「あの時は、ありがとうございます。」
津田「いえいえ、大事に至らなくてよかったですよ。」
保田「あったぞ。これですか?」
「あ、これです!!ありがとうございます!」
津田「これが、自分たちの仕事です。」
「本当にありがとうございます!」
保田「津田、名前だけ聞いとけよ。」
津田「保田さん、仕事中ですよ。」
保田「これくらい見逃してやる。ほら。」
「名前ならいいですよ!私、菅井友香って言います!よければ、電話番号も・・・」
津田「それは、結構です。遅い時間帯なので早くお帰りください。」
保田「お前は、本当に・・・はぁ。」
これが、菅井さんとの再会だった。

■筆者メッセージ
さぁ、ここら辺からどう進めるか迷ってます。
リクエストありますかね?
満腹定食 ( 2021/06/10(木) 18:53 )