新人警察官は駆け上がる





































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第10章 越える一線
無気力
北村さんが退職した。
悔しそうにしていたが、なぜか笑顔で去っていった。
俺は、それを見送ることしかできなかった。
「・・・!・田!津田!!」
津田「え?!はい!!」
駒田「ボーとするなよ!パトロールの時間だぞ!!」
津田「あ、やべぇ!行ってきます!!」
俺は、急いで自転車に乗りパトロールをしに行く。
駒田「はぁ〜、北村がいなくなってこんなに変わるとはな・・・」
ーーーー
津田「ん〜、はぁ、いろいろやらねぇーと。」
俺の部屋は散らかっていた。
ゴミを分別、洗濯、掃除・・・。
津田「はぁ〜、しんどい。」
やらないと部屋が汚くなる。
気が重いがやるしかない。
買い物に行きたいが、前の追跡でバイクが所々壊れてしまったので修理をすることになので足がない。
近くのスーパーも歩くのも面倒だな。
津田「はぁ〜、終わった。飯は・・・」
冷蔵庫を覗くと何も残っていない。
津田「面倒だし、缶詰とビールでいいか。」
休みの日は、ずっとこんな感じだ。
一日中酒を飲み、缶詰や乾き物を食べて時間を過ごす。
次の日は、ほぼ二日酔いの状態で行くため、駒田さんに注意されている。
飲み過ぎには注意しているが、気づくと5杯以上飲んでいる。
あのチンピラ襲撃で乃木坂メンバーたちの安全面を考慮して、俺の部屋に来ることはなくなったのも原因だな。
早川から連絡があり、期間はわからないが俺の部屋に行くことも禁止されていると聞かされた。
津田「はぁ〜、どうすっか。」
何かと行動に出れば、疲れてしまう。
それにやろうと思ったこともすぐに行動に移せない。
どうしちまったんだろ。
津田「・・・」
ピーピーピー
津田「あ、洗濯物干さねぇーと。」
ーーーー
駒田「津田、お前飯食ってるか?」
津田「え?食べてますよ?」
駒田「嘘つけ、先週に比べて頬が痩けてるぞ。お前また酒と缶詰だけで過ごしたな?」
津田「・・・」
駒田「はぁ〜、お前な、警察官が健康的な生活してなくてどうするだよ。お前このままじゃ身体潰すぞ?」
津田「まだ何もありませんが?」
駒田「これから異変を感じるようになんだよ!この馬鹿野郎!!」
駒田さんに怒鳴られる。
確かに、警察官は体力が求められる。
最近ちゃんと食事していないし、ガッツリと飯を食っていない。
津田「食べるように頑張ります。」
駒田「いや、今のお前じゃ無理だな。たく、俺の奢りで特盛弁当買ってきてやるよ。」
津田「いいですよ。自分で買ってきます。」
駒田「何言ってんだよ。お前が買いに行けば、食わねぇーだろうが!!ここで大人しくしとけ!」
津田「う、はい。」
俺は、そのまま交番に留守番することになった。
駒田「したかねぇ・・・もしもし?すいません。ちょっといいですか?」
駒田さんは、俺が知らないところであるところに電話をする。

■筆者メッセージ
いや〜、後から出した小説の方が拍手が多くなるって何か複雑ですね(笑)
まぁ、皆さんのリクエストにできるだけ答えれるようにします。
満腹定食 ( 2021/06/07(月) 20:28 )