新人警察官は駆け上がる





































小説トップ
第9章 暴走違反レースを止めろ!
北村!奮闘す!
あれからじわじわ距離を詰めてきた。
それに後ろに乗っている北村さんが、本部に情報を回しているおかげで、今走っている場所を特定することができている。
あいつらが捕まるのも時間も問題だな。
津田「しかし、めちゃくちゃ速い車ですね。」
北村「あれは、Mustang289 Convertibleだ。野生の馬って意味らしくてな、NOSって言う機能が搭載られていて、ロケットみたいに加速できるんだよ。それは、まだ使ってねぇーみたいだがな。」
津田「なるほど、どうします?もっとスピード上げて横にいきますか?」
北村「できるならやってくれ。」
津田「わかりました。やりますよ。」
俺は、ギアを6速まで入れる
スピードを出して、横につけようとするが、助手席に乗った男が俺たちの方へ向く。そして懐からあるものを出す。
津田「は、ハンドガン?!」
北村「やべ!津田!!」
アクセルを離し、スピードを落とす。
さらにギアも落として、ハンドガンを避ける。
北村「あぶね!」
津田「あぶ!!」
何発かバイクのライトや配管に当たるがガソリンは出ていない。
津田「っ!!」
北村「津田!!」
そのうちの1発が俺の腕を掠める。
津田「大丈夫です!擦り傷です!」
弾が切れたのか、ハンドガンを下に置く。
北村「津田!今だ!!」
津田「はい!!」
一気に加速して距離を詰める。
あと、数メートルのところまで詰めている。
津田「後少しですよ!」
北村「あぁ!!・・・ってやばい!!」
津田「どうしたんですか?」
北村「ここから乃木坂運動公園の大通りだ。それに結構な直線だ。津田、さっき言ったこと覚えているか?」
津田「あ、」
NOSは、ロケットみたいな加速ができる。そこで使われたらここまで距離を詰めたことが水の泡になる。
津田「どうしますか?!」
北村「ここで逃したら、高速に乗られて逃げられる。まぁ、考えがある。とりあえず横につけろ。」
津田「はい!」
俺は、車の横につける。
「くそ!こうしてやる!!」
連中は、俺を潰そうと幅寄せしてくる。
津田「やばい!!」
北村「これでいい!津田!後ろについてこいよ!」
津田「へぇ?」
北村さんは、車のトランク部分に飛び乗る。
津田「北村さん!!」
「おい!サツが乗ってきたぞ!振り落とせ!」
山下「きゃ!!」
奴らは、北村さんを落とそうと、車を左右に振る。
北村「振り落とされるか!お前たちみたいなあまちゃんにやられるかよ!」
車にしがみつき、必死に耐えている。
乃木坂運動公園の大通りを走るが、左右に振っているためNOSは使えない。
津田「北村さん!!」
北村「俺だってあいつみたいになれるんだよ!おりゃ!!」
ドロップキックをして、助手席の奴に当たり、フロントガラスに頭をぶつける。
北村「シードベルトは、必須だぞ。」
流石に運転してる奴は、何もできないと悟り、運転に集中する。
北村「山下さん!津田のバイクに飛び乗れ!」
山下「そ、そんなことできませんよ!」
北村「津田を信じろ!早く!」
山下「は、はい!」
北村さんに促されて、山下さんは飛ぶ準備をしてヘルメットをかぶる。
北村「いくぞ、1、2の3!」
で飛ぶ山下さん。
ギリギリ俺の後ろに飛び乗ることに成功する。
山下さんの着地が不安定だったので、俺は、バイクを減速させる。
津田「北村さん!!」
北村「あとは、任せろ!!」
北村さんは、そう言うって犯人と同行する。
〜〜〜〜
北村side
北村「大人しくしやがれ!!」
「うるせぇー!!誰が止まるかよ!!!!」
『ジッ!こちら本部!乃木坂運動公園の信号を封鎖した!繰り返す!』
北村「だとよ!お前は終わりだよ!!」
「終わってたまるか!!」
そろそろ信号が見えるはず。
ここで逃したら、こいつはもっとやばいことをするはずだ。
北村「大人しくブレーキを踏みやがれ!」
「黙りやがれ!あっ・・・」
奴は、NOSのボタンを押す。
一気に加速をする。
北村「ぬお?!」
「わぁ?!!」
スピードがめちゃくちゃ出る。
北村「や、やべぇ!!」
信号の下で4.5台のパトカーで進路を塞いでいるのが見える。
咄嗟にブレーキを踏むが間に合わない。
ドゴン!!という音を立ててパトカーに当たる。
そのまま俺は、身を投げ出された。
あ、死んだわ。

満腹定食 ( 2021/06/07(月) 08:54 )