新人警察官は駆け上がる





































小説トップ
第9章 暴走違反レースを止めろ!
迷惑な野郎ども
真夜中になり、ほとんどの人たちが寝静まっている。
灯りも街灯くらいしかない暗さにド派手なライトや轟音かと思わせるエンジン音が街中に響く。
『おい!そこの2台!止まりなさい!』
パトカーからのマイクでの注意喚起も無視をして、猛スピードで逃げていく。
乃木坂区では、こういった違反改造車による迷惑行為が増えている。
そのこともあってか、駐車場がある交番や駐在所にもパトカーを1台配備されることになった。
パトカーといっても本部が使っていた型落ちのものなので、あまり使い勝手がよろしくない。
ーーーー
津田「はぁ〜。違反車が、減りませんね。」
駒田「そうだな。最近特にひどいな。捕まえてもまた増えて、逃がしては住宅街に迷惑をかけて、頭がおかしいとしか言いようがないな。」
津田「そうっすね。あ、巡回の時間ですよ。」
駒田「そうだな。津田、助手席に乗れ。」
津田「了解です!」
パトカーに乗り、パトロールしに行く。
パトロール強化をしたおかげがここ数日は、違反者による迷惑行動が減ってきている。だが、減ってきているからといってやめるわけにもいかない。
油断していると違反車の迷惑行動が大事件、事故になる可能性もあるのだ。
それを無くすために俺たちは、安全で安心できる街づくりをしているのだ。
ーーーー
あの打ち上げから特定したメンバーが来るわけではなく、のぎおび的な感じでメンバーが変わって俺の部屋に来ることになった。
津田「あんた、先週も来てたよな?忙しいだろ?」
山下「だって〜、津田さんに推しメンになってもらおうと思ってね。」
小悪魔な野郎だと思いながらビールと料理を出す。
ビールは、横須賀ビール 横須賀フォレストジンジャー。
生姜を使ったビールで2019年から3年連続で賞を取っている。
料理は、少し辛めの麻婆茄子と青椒肉絲、ザーサイだ。
津田「別にいいじゃないですか?俺は、最近言われる箱推しって奴ですよ。それでたまたま早川を推しているだけですよ。」
山下「それだったら私も推せるよね?」
津田「そんな器用なことはできないんで。」
山下「釣れないね〜。聖来ちゃんのこと、好きじゃないんでしょ?」
津田「ん〜、まぁ、親戚の子なんでね。乃木坂の中だったらですけど。ほら、料理冷めますよ?」
山下「忘れてた。いただきまーす!」
飯を食い始めるとまた違反車が迷惑行為をしている。
山下「最近ひどいですね。」
津田「なかなか捕まらないんでね。まぁ、そこ、執念で捕まえますよ。」
山下「頑張ってくださいね。」
津田「なんとかします。」
絶対に捕まえる。
どんな手を使っても。

■筆者メッセージ
リクエスト来てたんで危ない目に遭う人は、その人にしようと思います。
満腹定食 ( 2021/06/05(土) 21:21 )