03
「優ちゃん歌上手いじゃん。」
「たまに行くとあれ歌うんだよ。」
「優ちゃんが女性の歌歌うとは思わなかった。優ちゃんの意外な一面見れた。」
「そうだな。」
優希と美桜は飲み物を取りに行っていた。特に優希は喉が渇ききっていた。
(久々に歌ったから喉カラカラ…めっちゃ緊張したもんなぁ。)
飲み物を入れ優希は戻ろうとした。が…
「優ちゃんトイレ行きたい。」
「行ってこいよ。俺先に戻ってるから。」
「優ちゃん付いて来てよ。」
「付いて来てって…」
拒んだ優希だが、結局トイレまで付いて来た。やっぱ優希は断りきれないタイプだった。
「ここで待ってるから早く行けよ。」
「優ちゃんこっちのトイレ。」
美桜が入ったのは女子トイレではなく、障害者トイレだった。優希は飲み物を零しそうになった。
「馬鹿か美桜、女子トイレ入れよ。何で障害者トイレなんか…」
「優ちゃん…しよ?」
「止せって…みんな怪しむって。はやく済ましてみんなのとこに…」
「だって最近してないじゃん。私…溜まりに溜まってるから…優ちゃんの欲しい。」
「はぁ…」
優希は頭を抱えた。美桜がここまで変態になるとは思いもしなかった。
「わかったよ、パパッと済ませるぞ。」
「うん。優ちゃん大好き!」
「ほんとはトイレなんか行く気なかったんだろ?」
「えへへ…」
その頃悠太らは…
「イェーイ!美瑠ちゃんと岡田さんよかったよ。」
「美瑠、私はもう歌わん。」
「えー、次また歌おうよ。」
「嫌だ。」
「岡田さんも優希と一緒で、カラオケあまり好きじゃないんだね。」
「みたいだね。」
「それにしても優希と美桜ちゃん遅くない?」
「確かに。」
「トイレ行ってるかもよ、ついでで。」
「私様子見てくる。」
「らぶたん1人で大丈夫?」
「迷子になってるかもしれないし。」
というわけで愛佳は優希達を探しに行った。