第2章
01
その翌日…

「優希、悪いな一緒に来てもらってさ。」
「気にすんな。困った時はお互い様だろ?」

言ってた通り、優希と尚は尚の家へ向かった。本来なら学校だが昨日、問題を起こしたため、今週いっぱい出校停止となってしまった。

「てか尚の両親初めて見るかもな。」
「そう…か。確かにみんな、俺の家来たことないもんな。咲良ちゃんもまだだし…」
「全くイメージが湧かん。」
「口うるさい人らだよ。」
「そこまで言いたくなるのはわかるけど、我慢だよ我慢。」
「はぁ…優希が羨ましいよ。」
「そうか?俺は俺で面倒だよ。つい最近親が帰って来てさ、それまで美音と一緒だったんだから。前に言ったろ、『世話が焼ける。』って。それで、この冬に義姉ちゃん帰って来たし…」
「大家族みたいだもんな。」
「大家族ねぇ…まさかだよ。」
「ははは…あ、ここだよ俺の家。」
「ここか。」

優希らはようやく尚の家に到着した。優希は初めて尚の両親に会う。

■筆者メッセージ
お休みしてましたが、今日より復活です。不定期で更新してきます。
夜明け前 ( 2018/02/27(火) 17:32 )