第3章
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さて…優希達が幸せなクリスマスの夜を過ごしてた頃、悠太達はどのようなクリスマスを過ごしていたのだろうか?まずは悠太と麻友だ。悠太らもクリスマス用に服を買いに出かけた。だが、美桜みたいにサンタの服は買わなかった。

「ねえ悠太。」
「なんだ?」
「明日かなり寒くなるって、それでもしかしたら雪が降るかもって。」
「雪か。」
「うん。ホワイトクリスマスだよ。」
「そうか、ホワイトクリスマスか…1人のクリスマスより2人でのクリスマスは、幸せだな。今がそうだよ。」
「うん。悠太、いつまでも一緒だよ。」
「うん。」

そして2人はホテルへ行って…

「麻友…めっちゃエロい。」
「そんな…悠太だけだよ?」

イチャイチャしていた。次は尚と咲良だ。尚は自分の家を飛び出し今は咲良の家に居候中だ。

「尚君、クリスマスだね。」
「もうクリスマスか。」
「尚君とこはクリスマス何してたの?」
「まぁ…ケーキ食べたりとかかな。俺一人っ子やったし…」
「そうなんだ。私も一人っ子だからさ、いつか誰かとクリスマスとかいたいなって…」
「夢だよね、でもさ…」
「うん。尚君一緒だよ、約束。」
「うん。」

尚はこんな可愛い子と付き合えて幸せだった。優希の幼馴染の咲良と付き合えるなんて、尚も勿論優希達も思わなかった。今の尚は家族の問題で悶着状態だが、いつかは解消したいと思ってた。だが、今は解消したくなかった。しばらくは咲良の家で居候するだろう…さあ、続いては愛佳だ。唯一まだ彼氏がいないのが愛佳。候補というか付き合いたかった優希は美桜と付き合った。そして、親友の麻友は悠太と付き合ってる。今年も1人で寂しいクリスマスを迎えるのか?

(はぁ…つまんないな。まゆゆは朝早く出かけちゃったし、優希は福岡だし…尚達と会っても、尚は咲良ちゃんともしかしたら一緒だし…早く付き合いたいな…)

ショボンとしながら歩いていると…

「あ、愛佳さーん。」

誰かが愛佳を呼んだ。その相手は…

「美音ちゃん?」
「やっぱ愛佳さんだ。」
「愛佳ちゃん、どうしたの?」
「遥ちゃんも…そっか、優希の家だったよね?」
「ねえねえ、愛佳さん家来る?」
「え…美音ちゃん、何言い出すの?」
「家お兄ちゃん居ないし、お父さんとお母さん旅行行っててさ、遥ちゃんと冬休み2人だけだったの。」
「それで、『女子だけでクリスマスパーティーやろー。』って、美音ちゃん言ったんだけど、私が『2人だけで?』って聞いたの。」
「だから私が『外出たら誰かと会うと思う。』って言って、外出たら愛佳さんがたまたま…」
「そうなんだ。で、家行っていいの?」
「うん。後、柊ちゃんも来るし。」
「じゃあ4人でクリスマスパーティーするんだね。」
「そう。」
「みーおん。」
「あ、柊ちゃん。」
「待った?」
「ううん…大丈夫だよ。これで揃ったね。じゃあ、クリスマスパーティーやろう!」
「美音ちゃん、まだ昼だから。夜まで待と?」
「えー…待てないよ。」

愛佳は美音達とクリスマスパーティーをやるようだ。そして、こちらも彼女がいない真央と隆史はというと…

「なあ真央。」
「なんだよ。」
「クリスマス…どうする?」
「どうするって…俺ら2人だけっておかしいだろ?」
「だよな…家族でクリスマスか。」
「それでいいだろ?一人暮らしじゃないんだから…」
「そうだな。優希達が羨ましい…」
「確かにな。でも、その内見つかるさ。もしかしたら、俺らのどっちかが愛佳ちゃんと付き合ったりして…」
「そんな上手い話あるかよ。愛佳ちゃんが俺らのどちらかと付き合うとは、思わないな。」
「そうかな…俺は信じよ。ま、ちゃんと探すけどね。」
「そうだな、じゃ俺帰るわ。」
「おう。次は正月だな。」
「初詣は一緒に行くよな?」
「勿論。」

既に初詣の話をしていた。

■筆者メッセージ
次はちょっと日飛んで大晦日です。いよいよ新年迎えまーす。
夜明け前 ( 2017/11/12(日) 13:37 )