第3章
02
「んん…んふふ…」
「美桜…馬鹿か、俺を起こしに…」
「んん…そうだけど、優ちゃん…なかなか起きないし…でも、こっちは元気に…『おはようございます。』って…」
「そんなこと…言って…」
(やばい…スリルやからか知らんけど…気持ちいい。イブやから余計かも…そんなんより、美桜の両親来そうで…)

美桜は全く気にせず優希のを咥え続けてる。優希は変なドキドキ感で凄く感じやすくなっていた。

(あかん…もうちょいで…)

その時だ。

「美桜ー?」

下から美桜のお母さんの声がした。優希はハッとし、美桜を離れさせようとした。が、この時の女の力は凄い。美桜は全く離れようとしなかった。

「美桜…離れろって…」
「お母さん来ないから大丈夫。」
「そんなわけ…」
「もう…2人とも下りて来なさいよ。」

そう言いながら階段を上がって来る音がした。優希の心臓はもうバクバク状態だ。

(だめだ。美桜にはもう何をしても…)

優希は諦め、布団で下を隠した。

「優希君?あら、起きてるじゃない。聞こえてたでしょ?」
「すいませんお母さん…」
「あれ?美桜はどこにいるのかしら?」
(まずい…バレないでくれ。)

でも、美桜は今置かれてる状況を把握しときながら、また行為を再開し始めた。

「う…」
「どうしたの?」
「え…ああ、いや…」
「お腹痛いの?」
「大丈夫です…」
(美桜の馬鹿…)

そう耐えてるのも時間の問題だった。優希の顔は段々険しくなってきた。当然、お母さんが気付かない筈がない。

「優希君大丈夫?」
「大丈夫…です…」
(あかん…出る。)
「う…うう…」
「ほんとに…」
「すぐ下りますから、大丈夫なんで…」
「そう?なら、早く下りてご飯食べましょ?」
「は…はい。」

そう言って、美桜のお母さんは下りて行った。下りて行ったのを確認すると美桜は布団から顔を出した。

「んふふ…ごちそうさま。」
「………」
「優ちゃん濃いの出したね。美味しかったよ。」
「………」
「優ちゃん?もしかして…怒ってる?」
「………」
「ごめんね優ちゃん…つい…」
「はぁ…美桜。」
「何?」
「夜は俺がいろいろしたるからな。」
「え…優ちゃんのエロ心に…」
「さあ、下行ってご飯食べるか。」

優希はベットから出ると下に下りた。一方美桜は、優希のエロ心に火を点けてしまい、顔がこわばっていた。

夜明け前 ( 2017/10/20(金) 19:23 )