06 夢が現実に?
「んん…んんん…」
夜中の2時過ぎ、優希は目が覚めた。
(もう朝…じゃない、まだ2時じゃん。あかん…目が覚めた。)
今からもう1回寝入ろうと思えば寝れるが、流石に寝過ぎでの寝坊が怖かった。眠くなったら寝ればいいと思った。
(ウトウトするか…ん?なんか下に違和感が…)
下半身に違和感を感じた優希は横を見た。隣にはぐっすり美桜が寝ている、美桜ではないとすると頭に浮かんだのは…
(美音か?美桜がいるのにあの野郎…)
たとえ妹でも許されない…いやあり得ない。優希はガバッと布団を捲った。
「え…ちょ、は…遥ちゃん!?」
「ん〜?あ〜優希君起きちゃった?」
「な…何し…てる…の?」
優希の予想は大きく外れ、下でこそこそしていたのは遥だった。
「何って…美桜の彼氏さんのここは、どれくらいの大きさなのかなって…知りたかったからね。」
「え…は…遥ちゃん…だめだって…」
隣では美桜がぐっすり寝ている。もし、起きたらただでは済まされない、それどころか優希の夢が正夢になってしまう…
【優ちゃん…彼女がいるのに他の女の子とエッチしてるなんて…】
(あかん…それこそほんまに終わる。止めさせないと…)
「遥ちゃん…だめだって…」
「大丈夫大丈夫。美桜以外と鈍感だから…」
「そういう話じゃ…」
やはりこういうのは女は強い。優希はいつ美桜が起きるのか不安で仕方なかったが、遥は美桜が起きないと確信していたようだ。が…
「んん…」
(まずい、美桜が起きる。)
異変を感じた優希は捲った布団を戻した。今の状態だったら間違いなくバレる。とりあえず最善の手をうっただけだ。
(これでバレないわけじゃないけど、なんとか誑かして…)
優希は冷や汗をかいた。果たしてバレるのかバレないのか?