美しい桜と音-2学期編-










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第7章
05 女3人に男1人は…
その後、美桜・遥・美音の3人は一緒に風呂に入った。優希は3人より先に入り、1人ゆっくり寛いでいた。誰より先に知った転校生・兒玉遥。美桜ではなかったが、優希の家に案内するために来た。そして、美桜は親の都合で学校を辞めた。裕福な家庭とは聞いていたが、わざわざ辞めなくても…と思った。いろんな事情があるからそこまで聞けないが、辞めてしまった以上もうどうすることも出来なかった。

(ま、美桜がいいなら仕方ないか。しかし、女3人に男1人はきつい。こういう時思う、『弟が欲しい。』って…肩身が狭い。)

流石の優希も家に男自分だけはきつかった。浮いてはないが、年頃の女の子だけに、気を使わないといけない。ただでさえ、美音と2人暮らしで大変なところに新たに2人加わると優希も参る。

(はぁ…親父と母さん帰って来ないのか?)

共働きの2人はいつ帰って来るのだろうか?

「ふぅさっぱりした。」
「お兄ちゃん何してるの?」
「何も。俺上行くから電気よろしくな。」
「えー優ちゃん一緒に下いようよ。」
「もう眠い。おやすみ、明日俺は学校なの…って言ったら美桜以外はそうか。」
「そうだよ。」
「ま、とにかく俺は寝る。」

そして優希は上に行ってしまった。と言っても直ぐは寝ない、ベッドでゴロゴロしながら、眠なったら寝ればいい。最近寝不足の優希は寝落ちが多かった。気付けば電気点けっぱで寝ていることが多かった。下では美桜達が楽しく話しているのが聞こえた。

(女子会ってこういうのを言うんだろうな。)

優希はそう思いながら眠りにつこうと思った。

「優ちゃん?」
「え…何だ美桜?」

ドアが開き美桜が中に入って来た。美音達と一緒ではなかったのか?

「どうした?」
「一緒に寝てもいい?」
「一緒に?美音らと寝たらいいだろ?」
「いいじゃん、彼女なんだから。それともはるっぴか美音ちゃんだったら一緒に寝るの?」
「わかったよ…もう俺寝るから。」
「じゃあお邪魔しまーす。」

美桜も布団の中に入ってきた。

「久々だね。」
「Zzz………」
「優ちゃん寝たの?つまんないの…いいや、私も寝よ。」

美桜も寝た。その後、美音・遥も上に上がり一緒に寝た。だが、その数時間後優希にとんでもないことが起きる。

夜明け前 ( 2018/01/08(月) 16:06 )