美しい桜と音-2学期編-










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第2章
12 ありがと。
その翌朝早く、二人はホテルを出た。

「はぁ…昨日は楽しかったー。」
「そうだな。」
「優希とデート初めてだったし…彼氏が出来たらこんなこと出来るんだよね…」
「そうだな。俺はそう簡単にはいかないけどな。」
「そっか…美桜ちゃんと遠距離だもんね。それはそれで可哀想だね…」
「まあ仕方ないさ、これだけはなんもならねえからな…」
「そう考えると悠太とまゆゆは羨ましいね。」
「かもな。」
「いいなぁ…」

こんな話をしていると愛佳の家に到着した。

「じゃあね優希、また明日ね。」
「明日な、このことは内緒だぞ?」
「うん、勿論。」
「じゃあな。」
「待って優希、最後にキスして欲しいなぁ…」
「何だよそれ…」
「お願い…私が一目惚れした相手だから…」
「そうだな。わかった。」

優希は頬にキスをした。愛佳は唇を突き出していたが、流石にまずいと思ったのか、優希はそれを避けた。

「うう…唇突き出したのに…」
「唇は彼氏とな。」
「私にとったら優希は彼氏なんだけど…」
「わかったから、とにかくお前も新しい恋見つけろよ。」
「うん…」
「そんな落ち込むなよ、大丈夫だって。」
「うん…」

離れたくないのか、優希の手をずっと握っていた。

「愛佳そろそろ…」
「もっといたかったな…」
「ごめんな、じゃあ。」

優希は帰って行った。

「優希ー!」
「ん?」
「楽しかったよ、ありがとー!」
「おう!またな。」

お互い手を振ると優希は帰って行った。

(優希…ありがと。)

愛佳は優希に感謝すると家に入って行った。

■筆者メッセージ
次の話に乃木坂出そかなと思います。ですが、あまり詳しくないんで無難なメンバーしか出さないかもしれません。乃木坂ファンの方、お許しください。
夜明け前 ( 2018/01/03(水) 15:30 )