美しい桜と音-2学期編-










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第2章
08 体育祭本番
そして迎えた体育祭…

「いよいよ体育祭だな。」
「ついに来たね。」
「夏の次に楽しみだよなぁ…」
「悠太、お前のことだ。どうせ女子の乳が揺れてるのを想像してんだろ?」
「そんなこと…ないけど…」
「図星だな。」
「うるせー…」
「麻友ちゃんおっぱいないもんな。」
「おっぱいあるわ!」
「揺れるほどないじゃん。」
「それは…」
「それに比べたら優希はいいよな、美桜ちゃんおっぱいでかいし、愛佳ちゃんもそこそこあるし…両手に花だな。」
「何アホな話してんだよ?」
「出たな、いいとこ取りの優希。」
「何の話だよ?」
「お前には関係ない。今日はお前以上に活躍してやるからな、勝負だ優希!」
「何…」
「じゃあな!」

悠太は教室を出て行ったが、優希には全く理解出来なかった。尚と真央が代わりに代弁した。

「またアホなこと言ってたんだなあいつは…」
「まああいつの言いたいこともわかるけどさ…」
「くだらねえ…麻友がいるなら充分だろ?」
「それが男の楽しみってことだろ?」
「まさか…お前らもじゃねえよな…愛佳はまだしも美桜は許さねえからな…」
「落ち着け優希、美桜ちゃんは大丈夫だから。お前の彼女だってのはよくわかってるから。」
「なぁ尚、優希の彼女ってそんなにでかいん?」
「真央もとりあえず誓え、優希は美桜ちゃんのことにはただじゃ済まねえから。」
「お…おお、わかった。なんかわかんないけど、俺も誓う。」
「てか、お前らも彼女作れよ。」
「難しいじゃん…」
「とにかくグランド行こ、もうすぐ始まる。」

優希たちもグランドに向かった。グランドには生徒全員集まっていた。

「優希、勝負だ!」
「勝手にしとけよ、俺は放送のことで頭いっぱいなの。」
「逃げは厳禁だぞ。」
「めんどくせー…」
「何してんの?」
「悠太が勝手に優希に勝負挑んでんだよ、訳はあまり聞かない方がいいけどね。」
「優希が勝つに決まってるでしょ?」
「愛佳ちゃん!」
「な…何?」
「今日は俺の活躍だけ見て!」
「何で私なの?まゆゆでいいでしょ?」
「麻友もだけど愛佳ちゃんも。今日は俺の独壇場だ!」
「始まったよ…」
「愛佳、このアホはほっとけ。それより、先生とこ行くぞ。」
「うん。じゃあみんな、私たちの放送聞いといてね。」
「うん。優希頑張れよ。」
「おう。」

優希と愛佳は山本先生のとこへ向かった。一方悠太は…

「優希に勝つ!優希に勝つ!」
「悠太、周りから引かれてるぞ?」
「周りなんかどうでもいいんだよ、俺は優希に勝てばそれでいいんだよ。」
「暑苦しいなぁ…」
「隆史君。」
「ん?」
「こんな悠太だけど我慢してね。」
「あ…うん。麻友ちゃんも大変だね。」
「慣れっこだよ。」

悠太の暑苦しさには慣れないと隆史・尚は思った。

夜明け前 ( 2018/01/03(水) 15:27 )