09 うつった上西先生
「優希帰ったな。」
「あいつ、昨日学校に泊まって行ったとか知らんかったし…てか、泊まってOKやったんやな。」
「多分だめなんだろうけど、たまたま校長が昨日いなかったから泊まったみたい。指原先生が言ってた。」
「ふぅ〜ん…特別か。」
悠太・尚はそんな話をしていた。優希はこの日朝早く家に帰宅した。恵先生に送ってもらったそうだが、どうも恵先生は優希の風邪が移ったそうで…
「多分俺の風邪移った。昨日ずっと看病してくれたから。」
「仕方ないよな。」
優希が帰り際ボソッと悠太に話していた。だが、優希は…
(俺の風邪も移っただろうけど、昨日エッチしたからそれもあるだろうな…てか、ほぼそれだろ。)
確信ではないが、恐らくそれだろうと優希は思った。だが、これは言えないし、言ったら『仮病』だと思われてしまう。まぁ…仮病と思わないかもしれないが…
「あれ?優希は?」
昨日の件を知らない愛佳が聞いてきた。
「朝早く帰ったよ。昨日学校に泊まったから。」
「え、そうなの?」
「上西先生と指原先生が話し合って決めたみたい。まぁ昨日は特別泊まったみたいだけどね。」
「そうなんだ。優希風邪治ったの?」
「昨日よりかはマシになってたかな。」
「早く元気になるといいね。」
「多分もう元気だろ。」
「優希だからな。」
「どういうこと?」
「それはうまく説明出来んけどさ…」
「何よそれ…」
一方の優希は…
「先生、風邪ひいたの多分昨日のあれですよ?」
「う〜ん…やっぱり?」
「俺のをもらったというより、ほぼエッチですって。」
「そうかな〜…」
恵先生の風邪の原因を話していた。