美しい桜と音-2学期編-










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第1章
09 うつった上西先生
「優希帰ったな。」
「あいつ、昨日学校に泊まって行ったとか知らんかったし…てか、泊まってOKやったんやな。」
「多分だめなんだろうけど、たまたま校長が昨日いなかったから泊まったみたい。指原先生が言ってた。」
「ふぅ〜ん…特別か。」

悠太・尚はそんな話をしていた。優希はこの日朝早く家に帰宅した。恵先生に送ってもらったそうだが、どうも恵先生は優希の風邪が移ったそうで…

「多分俺の風邪移った。昨日ずっと看病してくれたから。」
「仕方ないよな。」

優希が帰り際ボソッと悠太に話していた。だが、優希は…

(俺の風邪も移っただろうけど、昨日エッチしたからそれもあるだろうな…てか、ほぼそれだろ。)

確信ではないが、恐らくそれだろうと優希は思った。だが、これは言えないし、言ったら『仮病』だと思われてしまう。まぁ…仮病と思わないかもしれないが…

「あれ?優希は?」

昨日の件を知らない愛佳が聞いてきた。

「朝早く帰ったよ。昨日学校に泊まったから。」
「え、そうなの?」
「上西先生と指原先生が話し合って決めたみたい。まぁ昨日は特別泊まったみたいだけどね。」
「そうなんだ。優希風邪治ったの?」
「昨日よりかはマシになってたかな。」
「早く元気になるといいね。」
「多分もう元気だろ。」
「優希だからな。」
「どういうこと?」
「それはうまく説明出来んけどさ…」
「何よそれ…」

一方の優希は…

「先生、風邪ひいたの多分昨日のあれですよ?」
「う〜ん…やっぱり?」
「俺のをもらったというより、ほぼエッチですって。」
「そうかな〜…」

恵先生の風邪の原因を話していた。

夜明け前 ( 2018/01/03(水) 15:21 )