美しい桜と音-2学期編-










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第9章
01
長かった2学期も今日で終了…秋休みがないだけに、かなり長く感じた。ましてや優希は尚更だ。始業式早々体調を崩し、体育祭ではやりたくなかった実況を担当。その後は文化祭で勝と悶着を起こし、その彼女の白間に媚薬を飲まされ、ラストは珠理奈先生とゴムでのエッチ…最初から最後まで振り回された。

(ああ長かった…やっと終わりか。やけに長く感じた。これで冬休みがあっという間に終わるんだろ?で、卒業か…ほんと1年ってあっという間だな。)

今日終業式で明日から冬休み。夏休みほど長くないからあっという間に終わる。冬休みが終われば3学期が始まり卒業だ。優希の高校生活もそれほど長くはなかった。

(なんかこの1年でいろんなことがありすぎて、高1・高2より印象残りすぎだな…)
「よっ、優希。今日で2学期終わりだな。」
「そうだな。いや〜長かった…」
「全くだ。」
「お前冬休みはどうすんの?麻友と一緒?」
「クリスマスと正月はな。やけど、それ以外は多分家。まあ家の大掃除手伝わされると思う…」
「大掃除か…あれだけは嫌だもんな。」
「優希は…そっか、冬休み入ったら福岡だったよな?」
「ああ。でも、すぐには行かんけどさ。家のこともあるし、まあはるっぴいるからいいんだけどさ。」
「そっか遥ちゃん一緒だもんな。後、お前んとこ親帰って来やんし…」
「たまに帰って来てるみたい。やけど、その時間におらんだけ。ずっと帰って来てない訳ではないからな。」
「ふぅ〜ん…それより教室戻ろうぜ。結構寒い。」
「俺は教室より家がいい。」
「それは間違いない。」

優希と悠太は身震いしながら教室に戻って行った。

■筆者メッセージ
長かった2学期編もこの章で完結です。この章はおそらく官能なしです。多分ですが…
夜明け前 ( 2017/08/18(金) 15:55 )