第4章
優しい由紀先輩
「さあどうぞ。」
「うわー美味そー。いただきまーす。うん、美味い。」
「でしょ?意外だった?」
「はい。」

優希は由紀の料理を美味しくいただいていた。

「優希とゆっくりできるのも久しぶりだね。」
「そうですね。」
「遠慮しなくていいからね。今日は私が何でもしてあげるんだから。」
「そうさせていただきます。」

優希は由紀の作った料理を美味しく食べた。その後優希はリビングで寛いでいた。つい食べ過ぎてうつうつし始めていた。

「優希眠いの?」
「まぁはい。」
「結構食べてたもんね。もう風呂入る?」
「そうっすね。じゃ、入りまーす。」
「先入ってて、私も後で入るから。」
「はーい…って先輩も入るんですか?」
「言ったでしょ、今日は私が何でもするって。」
「まあそうですけど…」
「だから先入ってて、私が洗ってあげるから。」
「わかりました…」

嫌ではないがまさか一緒に入るとは思わなかった。優希は先に風呂場に行き湯船に浸かった。優希は湯船に浸かりながら由紀との思い出を振り返っていた。最終的に由紀の奴隷になってしまったが、由紀と一緒にいた時間はほんとに楽しかった。悠太・尚は残念ながら由紀のことをあまり好印象持っていなかった。だが、優希の説得力で印象は何とかよくなった。

(先輩ともっといたかったけど…仕方ないよなこれは…)

優希はそう思った。由紀が悪いのか優希が悪いのか…それはわからない。だが、周りは由紀が悪いと言う…

(まあいいや、また昔みたいに戻れたし…さあてそろそろ先輩来るかな…)

優希が思った通り由紀は風呂場にやって来た。

「優希寝てないよね?」
「大丈夫です。」
「私に任しておけばいいんだからね。」
「はーい。」

夜明け前 ( 2017/10/23(月) 18:44 )