第4章
全てが狂った
「優希久しぶり〜元気だった?」
「まぁ…はい。」
「どうしたの?ほら、もっと声張って!」
「いやあの先輩…」
「もう先輩じゃなくて由紀でしょ?由紀、もしかして忘れたの?」
「違います…」

今日の優希は何かいつもと違う…あの日から優希の顔は引きつっていた。家を出た時も美音に…

「お兄ちゃん大丈夫?」

と、心配そうに聞いて来た。

「どうしたのほんとに…」
「そんなに触らないでくださいよ…」
「なんでよ〜…可愛い後輩なんだからこれくらいいいでしょ?」
「やめてくださいって…」
「どうしちゃったの…」
「先輩!」

優希は声を上げた。

「先輩のせいで俺は…俺は…」
「優希?」
(あの日から俺は地獄だったんだ…)

優希はこの由紀との間に忘れたくても忘れれない出来事があった…

夜明け前 ( 2017/10/23(月) 18:41 )