第3章
悠太へ報告
福岡旅行が終わり、優希は悠太と近くの公園で待ち合わせ、男二人で買い物をしていた。

「優希も付き合ったのか…えーと美桜ちゃんだっけ?中学のときいた子だよね?」
「そう。ずっと俺のこと好きでいてくれてさ…」
「羨ましい…」
「何言ってんだよ、俺より先に付き合った奴が言う台詞か?」
「お前こそ何言ってんだよ、お前は誰からも好かれてたじゃねえかよ…俺はつい最近好かれ始めたからさ…」
「そうだったか?」
「昔のことだし忘れるよなそりゃ…いいんだけどさ。」
「すまねえな。」
「でもさ、愛佳ちゃんはどうしたんだ?ずっと優希のこと好きだったじゃん?」
「愛佳には申し訳なかったなほんとに…ショック受けてたと思うんだけど、俺も上手く言葉かけれなかったし…」
「そっか。」
「そういや俺らが福岡行ってる間、麻友と何してたんだ?」
「ずっと一緒にいたな。麻友ん家に行って俺ん家来て…勿論あれも…」
「麻友ん家って…愛佳と一緒に住んでるからな?」
「そんな細かいことはいいだろ別に…よし、俺帰るわ。今日麻友が来るんだよね…」
「この夏休みずっといる気がする…」
「じゃあな、お互い幸せになろうぜ。」

悠太は帰って行った。

(悠太と麻友がちょっと羨ましいな…)

付き合ってるとはいえ、悠太と麻友はすぐにでも会えるが、優希は今遠距離…羨ましく思うのも無理はないだろう…悠太の姿を見送った後、優希も帰ることにした。

夜明け前 ( 2017/10/23(月) 18:40 )