最終章
01
7月…毎日うだるような暑さと戦う日々…真人はクーラーの効く部屋でくつろいでいた。

「暑い…だるい…」

軽い熱中症気味だが、いつもと変わらないように振る舞う。ちなみに真人の楽屋には菜々・彩・恵・美優紀の4人…真人と一線を超えた間柄である。

「さや姉とうちはまだしも、何でけいっちとみるきーおんのさ?」
「うちらだってなぁ…」
「真人さんとねぇ…」
「まあまあ山田落ち着いて…怒りすぎると余計ババァに見えるから…」
「やかましいわ!何より一番腹立つのは真人本人やし!全く反省してへん!ほら…」

菜々が真人の方に指を指す。真人は寝ていた。3人も菜々に同情する。

「後、うちらとたかみなさんとえーっと…」
「みーおん。」
「そう。たかみなさんはなぜか知らんけど、みーおんは絶対真人の好み、ほんと真人って可愛い子に目がない。」
「まあまあ落ち着いて…」
「ふぁ〜あ…喉乾いたし買ってこよ。」

真人は起きると飲み物を買いに行った。

「今の見た?」
「あれが真人さんらしいからね…」
「はあ…真人が羨ましいよ…」

一方真人は…

「部屋ガンガンに効かせすぎたかなぁ…体調崩すわ…」

クーラーのかけすぎで体がだるい…真人はやらかしたと思った。

「やあ真人君。」
「あ…秋元先生。」
「お疲れのようだね。」
「さっきまでクーラーの効いたとこにずっといたんで…」
「あはは…そういうことか。そうだそうだ、真人君ちょっと来てくれないか?」
「はあ…」

そう言われ真人は秋元先生と一緒にとある部屋へ…

「何でしょう?」
「真人君…申し訳ないが明日から君は来なくていい。」
「えっ…?」

真人は口を大きく開けたまま、ただぽかーんとしてしまった…

夜明け前 ( 2016/02/08(月) 11:03 )