第1章
02
真人はスタジオに向かった。ここで今日から担当するメンバーが来る。真人は最初の挨拶を何にするかよりどうやって料理するかで頭がいっぱいだった。

(まあまずは好印象与とかんとね…)
「おはようございます。えーと今日からうちのマネージャー担当する真人さん?」
「そうです。えーと山本さんだよね?」
「はい。山本彩です。よろしくお願いします。」

真人が担当するメンバーは山本彩だ。

「今日は秋元先生から『マネージャーと顔合わすだけでええ。』って言われたんですけど…」
「そうですか…そこまで詳しく言われなかったんでね。わかりました。」
「あの…今から真人さんの楽屋行きたいんですけど…」
「えっ?俺の楽屋?」

予想もしなかった発言に真人は焦った。

(まずいな…楽屋には菜々がいるからな…でも断るわけにもいかんしな…)
「真人さん?」
「ああ…ごめんごめん。俺の楽屋だよね?いいよ、ただちょっと部屋の中片付けさせてくれないかな?」
「わかりました。ドアの前で立ってるんで…」
「よし、じゃあ行こか?」
「はい。」

真人は彩を連れて真人の楽屋に向かった。

夜明け前 ( 2016/01/23(土) 16:28 )