02
地球へと帰還したPlastic lipsはゆっくりと地球の周りを軌道に乗り周回した。
治療室でまゆのとなりによりそう那由多は眠りに落ちていた。
かっかっかっ……
ハイヒールの音ともに麻里子が治療室に入ってきた……
「陽菜、2人の様態は大丈夫?」
「まりちゃん!大丈夫だよ、2人とも寝てる。」
「ホットしたわ…それよりも今からこの二人を連れて地球に降りるわ。あなたも来る?」
「行く行く!ショッピングしたいし!」
「にゃろのバカ!報告と2人の記憶を取り戻すためよ。」
「そのついで、いいじゃん!お願い!」
上目遣いをしながら見てくる陽菜のおねだりは断れない……
「わかったわ、それじゃ2人を起こしましょ。」
「まゆゆ、那由多くん起きてぇ」
陽菜がそうやってゆすると2人とも目を擦りながら起きた。まゆは、陽菜の顔を見たことはあるが麻里子の顔は見たことがなくキョトンとしている。
「2人とも無事に地球に着いたわ、これから降りて貴方達の記憶を復元するわ。いい?」
2人は声を揃えて了解した。
「わかりました…」
艦内は先程より静かだが四人の集団には何故か重い空気が流れている。
格納庫に向かうとあの三銃士がいた。
「那由多くんだぁ!」
そうやってはじめに声をかけて来たのは未姫だった。
「まゆゆさんもいる!良かった。」
まことななはそうやって2人同時にいった。すると麻里子が……
「これから、まゆゆと那由多くんの記憶を取り戻すため、地球に行くわ、出来るだけ早く帰ってくるけど、艦内のことは全て貴方達に任せるわ…あと、さっき大統領から新しい人が入ってくると情報を受けたわ多分、私がいない間にくるからよろしくね」
3人はまたも声を揃えて
「わかりましたー!!」
と元気良くいった。
「さぁいきましょ、陽菜、運転お願い。」
「わかったー」
「那由多くん、まゆちゃん準備はいい?さぁ乗って」
「はい!」
先程より若干覚悟ができたような返事をした二人だった。
小型の宇宙船に乗り込むと出発した。
窓から見える地球は青々としていてとてもきれいだった。
地球へは10分と短い時間で行けた。
着陸地は東京、たくさんの高層ビルに囲まれて緑などは屋上にあったがほとんど地面など見えなかった。
これが地球…か、