03
「準備はいい?」
「だいじょうぶじゃないですよっ!!!」
「仕方ないでしょ!じゃ行くからね!おりゃぁ!!!」
ガッ!!!
「何ですか!!ってウォィウォイウォォアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
黒い物体はまゆの右ストレートを受けると凄まじいスピードで空に向かって飛んだ!!
「うぉあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
空中でひたすらに叫び続ける那由多はしがみつくことしかできず徐々に手の力も弱ってしまったすると黒い物体はやわらかく空にぶつかってだんだんと吸い込まれっていった。
「なんだっ!!えっ!!ナニコレーーーーーーーぇぇ!!」
またもや気絶してしまった那由多はもはや思考回路が止まっていた。周りからは騒がしい声が聞こえるだけだ。ちかくには掌にちょうどのるあの黒い物体があった。
「3時の方向敵機5機襲来ぃ!」
「くっ!いつまで沸いてくるのよぉもぉ!!いいわ!第二砲台、第三砲台迎撃準備ぃ!はなてぇぇええ!!」
ズキューーン!!!
バァキィーーン!!
敵機のうち4機は迎撃できたが1機が船ごと体当たりしてきたようだ
ドガンンゥゥゥゥ!!!
「ギャーァァアアアアア!」
「篠田艦長へ、破損報告第4エンジン破損!!!」
「くそ!!やつらめぇ!!!いいわ、すぐ主エンジンにエネルギーチャージ、テレポーテーションを使うわ!それまで持ちこたえて!!」
彼女はそういうと気絶から起きた僕に気づきこう言い放った。
「やっと起きたァ!!那由多なにしてんのよぉ!!もぉ!本当にあなたには手を焼くわ!!まゆが死んだらどうするのよ。」
すると那由多は……
「さっきの声の……えっ!?まゆさんはどこですか?」
「まゆは、今治療室にいるわ、私は今から部隊の編成指揮をとるからあなたにはかまってられないわ!急いで治療室に行きなさい!!」
「は、はい!ていうかあのおれ記憶なくてあなたの名前しらないんですけど…あとここはどこ?」
「あっ!そうか!ここは私の船通称Plastic lipsよ、そして私の名前は篠田麻里子、あなたの直属の上司でAKB共和国、国軍大将篠田麻里子よ、那由多は麻里子でいいわ!それよりも早くまゆのところへ!!さぁ!」
「わかりました。ありがとうございます麻里子さん!」
「あとヤッパリ麻里子の後には様ね☆」
那由多はこの瞬間、麻里子の敵にはなりたくないと思った……
そして治療室に向かいながら思った。
なぜだろう不思議と優しい顔のしたに隠されたモノを見てしまったようだった……
だが前にも似た感じを何回も感じたことがあるような気がした。