第4章【CL編】
48話
4強が出揃いチャンピオンズリーグも終盤戦。
シティの対戦チームはバルセロナに決まりミーテングから

「練習中だが一旦集合してくれ。
次の対戦相手はバルセロナに決まった。神リオネル・メッシ率いるスーパースター軍団だな。まー、言わずもがな最強クラブの一角だ。ファーストレグはホームで行われる。気持ち切らさずに行くぞ!」

「「「おっす!!!」」」


シルバが休憩中に話しかけてきた

「バルサか。修二はレアル時代に対戦したことあるか?」

「トップチームは無いですね。正直楽しみです!」

「そうか、あいつらは強いぞ」

「そんなのみんな知ってますよ。でも俺たちは負けない」

「ここまで来たんだ、勝つぞ!」

「はい!」

月日は経ちホームで迎えるファーストレグ
シティの選手がロッカールームから出て整列しようとするとバルセロナの選手はすでに並んで話していた。
話しかけてきた選手が1人いや神

「会いたかったぞ、修二。初めましてだな、今日はよろしくな」

自分の名だと言わなくても知っているだろうそう言いたげに手を出す神に修二は驚いた。

「オーラが違う。」

放心状態からすぐ正気を取り戻すと修二は慌てて握手をしイタズラな笑顔で「負けません!」そう意気込み整列した。


試合は始まるとバルサの奇襲。高い位置でのプレスのハイプレスに追いかけ回されるシティは去なそうとボールを回すもDMFのセルヒオブスケツにカットされる。
そして今日右ウィング起用の神の足下へ。
少し下がりボールを貰い首を左右に振ると予備動作無しの素早い左足の振りで縦に1本通す。反応したスアレスは強靭なフィジカルでシティのディフェンスを弾き飛ばしながらトラップ。振り向くと同時にシュートを放つもバーに当たりゴールキックに。

「とんでもないな。」

「修二、純粋にストライカーに必要なものをスアレスを見て学べ」

「アグエロにでは無くてですか?」

「そうだ、敵だからこそ分かることもある。キャプテン命令だ頑張れよ」

「お、おっす!」

ゴールキックはアグエロとビダルが競りバルサに軍配が上がりまたもバルサの攻撃。
左ウィングのコウチーニョに渡りペナルティエリアに侵入するとセンターバックのストーンズのスライディングで何とか阻止するもこぼれたボールはペナルティエリア少し外の神の足下へ転がるとダイレクトでブレ球を放つ。
それと同時にスアレスがこぼれ球を狙うべく詰めるもGKエデルソンが大きく弾きサイドバックのウォーカーがクリア。そのボールをザネがデブライネへ落とし左ウィングの修二へ裏パス。
ディフェンスと競りながらも何とかボールを収めるとバルサのディフェンスラインが整う前に仕掛けたいシティはアグエロへ速いグラウンダーのパスを入れダイレクトで枠へ飛ばすもCBピケのスライディンクでキーパーの正面へ転がりキャッチされる。


「最初からバチバチやな。」

「七瀬の旦那パスが出るのを確認してから走ってるのね。」

「それの何が悪いん?やないとオフサイドやん」

「んー。なんだろうなー。足が速いから追いついているけどあの速さならディフェンスも千切れたのじゃないかな?って思って」

「んー。よーわからんけど今シーズン修二はたくさん点取ってるんやで?」

「まー、これから分かるわよ。修二くんはサッカー選手として知るべき初歩の事をね。」



東魁 ( 2020/09/10(木) 11:20 )