第3章【新天地編】
38話
時は流れシティは国内カップを準優勝で終えた。修二は得点ランキング2位、1位はアグエロだった。シーズン得点ランキング1位はハリーケインが30得点。サラーとオーバメヤンが25得点で2位。4位にアグエロ23得点。修二はラッシュフォードとマネに並んで20得点で5位。

シーズン最終節。相手は去年も今年も降格ギリギリのブライトン

「修二、シーズン最終節で20得点か。凄いじゃないか!」

「ザネ!フィニッシャーに置いてくれるみんなのおかげなだけだよ。俺なんてまだまだだ。」

「俺より点取ってるのに何言ってんだ!来週からヨーロッパ1周の旅だからしっかり準備しとけよ!」

「あぁ、1周の最後はCL決勝!来年は俺達がその舞台に立つんだ。」

「あ、言い忘れていたが修二のプリンセスも呼んでるから!」

「デブライネ!いつの間に。」

「もう連絡先は交換済みだ!」

「なんてやつだ…」

「みんなそろそろ行くぞ」

「「「YES!BOSS!!」」」




「えーっと。あ、お兄ちゃん!頑張れ!!!」

(ん?なんか聞き覚えのある声が居るな…って飛鳥!)

「お、修二のセカンドプリンセス?」

「ちげーよロドリ!あれは妹だ」

「めちゃくちゃ可愛いじゃないか。」

「そういえば入団パーティの時に居たな。」

「ったくおまえらは。集中しろ!あ、可愛いな」

「キャプテンまで。ほら試合始まりますよ!円陣組みましょう!」

「冗談だって!緊張するより良いだろ?よし、行くぞ!」

「「「おう!」」」


シティのキックオフから始まった試合はシルバから右ウィングの修二へパスからキープで味方の上がりを待ち右足でセンタリングと見せかけてカットイン。シュートを放つとキーパーが触りクロスバーに当たる。跳ね返った先に居たアグエロが前半10分に先制点を上げる。
相手も前線へパスを送るがロドリがカットしロングスルーパスにザネが追い付くとゴールへ向かい中へパスを出すとアグエロがスルー逆サイドでフリーになった修二へ渡り18分で2点目。その後良い形は作れるもゴールが決まること無く前半終了。修二はスターリング、シルバは若手有望株フォデンと交代でキャプテンマークはデブライネへ
後半開始直後フォデンとデブライネを中心とした速いパス回しに相手は翻弄され、ザネとスターリングの交差や大胆なポジション変化でアグエロ、ザネ、スターリング、デブライネがそれぞれ1点ずつ上げるビックゲームに
結局6対0で得点ランキングのアグエロは同率2位。修二は単独5位になり初シーズンから存在感を見せつけた。

「お兄ちゃん!お疲れ様!」

「飛鳥!って、ここロッカールーム前なんだけど。」

「うん!知ってる!」

「いや、関係者以外立ち入り禁止だぞ」

「私来シーズンからマンチェスターシティの選手なんだけど」

「は?何言ってんだよ」

「いやだから、マンチェスターシティWFCの一員になったの」

「いやいやいや!飛鳥はサッカー初めて1年だろ!そんな簡単にプロなれる訳…」

「お、これはこれはWFCの期待のルーキーMs.飛鳥!修二の妹って言うのはオファーしてから知ったらしいよ!」

(飛鳥ってそんなに凄い奴だったのか。)

「あ!お兄ちゃんに目をつけた見る目あるおじさん!」

「バ、バカ!飛鳥!この人はグアルディオラって言うめちゃくちゃすげー監督なんだぞ!」

「だって監督どころか選手もお兄ちゃんしかわかんないもん…」

「ハッハッハ!見る目あるおじさんか。そうかもな!Ms.飛鳥。修二に負けないよう頑張ってくれよ!」

「はい!見る目あるおじさん!」

(またおじさんって、飛鳥のせいで心臓バックバクだっての…)

「お兄ちゃん!ご飯行こ!」

「あぁ、着替えてくるから待っててくれ!」





東魁 ( 2020/08/18(火) 12:42 )