第3章【新天地編】
36話
アストン・ヴィラ戦

キックオフはシティから始まり得意のポゼッションサッカーで攻め立てる

「修二!」

今日左ウィングの修二の足下にデブライネがパスを渡すとワンタッチヒールで張り付いていたマークを剥がし細かいタッチで切り込む。センターバックがカバーに来ると縦に得意の急加速で剥がしセンタリング。アグエロが合わせ難なく先制点
会場もホームだけあってすごい盛り上がりを見せる

「ななみん!修二のアシスト!」

「あの子あんなに玉離れ良かった?」

「シティに入ってからアシスト増えたんやで!」

「流石なぁちゃんね。修二の事よく見てる〜」

さっきと同じ様な形で修二に渡ると今度はワンタッチでアグエロへ渡すと修二は裏へ抜け出しそれを見逃さないアグエロは裏へ出すとダイレクトで中へ。逆サイドのスターリングが走り込んでダイレクトボレーで試合開始15分で2点目

「すごい、完璧なセンタリング。」

「修二〜!ナイスやでー!」

聞こえるはずない声が聞こえた修二は声の方へ顔を向けると見覚えのある2人がVIPルームに居た

「おいおい、なんも聞いてねーっての。」

「修二ナイスパ〜ス!って何ニヤけてんだ?」

「な、何でもねーよ!てか、次は俺に決めさせろよ!」

「おう!任せろ!」

「VIPルームに居るの修二のパートナーじゃないか」

「デブライネはホントそういう所すぐ気づくよな。」

「褒めんな褒めんな!」

「よし、修二!ハットトリックやって来い!キャプテン命令だ」

「えー!!今更っすか!」

「全力でサポートして修二の日にしてやるよ!行くぞみんな!」

「「「おー!!」」」

気合いの入ったシティは右ウィングのスターリングへパス出すとカイルウォーカーがオーバーラップで大外から裏を突き中にグラウンダーのクロス。
アグエロのスライディングは届か無かったが走り込んだ修二のダイレクトシュートで修二1点目
息付く間もなくシルバがセンターサークル内でボールを奪いショートカウンター
修二の足元へ強烈なグラウンダーのパスを放つと難なくトラップしディフェンス2人で潰しに来ると2人の裏をかき高速なダブルダッチで真ん中をぶち抜きそのままゴール。修二2点目を取ると4対0で前半終了

ハーフタイムでは約束通り30メートル以内のフリーキックは修二に蹴らせる。戦術は相手の出方を見てベンチから指示を出すから聞いておけなどと指示を受け再びピッチへ

後半戦


デブライネがミドルを放つとディフェンスの手に当たり25メートルド真ん中でフリーキック。

「修二、頼むぜ!」

「今当てに行ったでしょ?」

「さー?なんのコトやら」

「まー、決めてやりますよ」

相手選手はデブライネが蹴るぞ!と言い修二を警戒すらしない。練習通り修二は体の力を極限まで抜き、ゆっくり踏み込み左足を振り抜く。ボールはゴール右外から左へ吸い込まれるゴラッソ。

「よっしゃー!」

「修二!ゴラッソ!」

「練習よりえげつないシュートやないか!」

「なんか今コースが見えたんだよな。ここしかないって思って振り抜いた!」

デブライネやアグエロが祝福していると後ろからスターリングが修二の頭に水を掛けもみくちゃにした

「修二、よくやった。」

「シルバさん…おっす!」

試合は終わりマン・オブ・ザ・マッチは修二が選ばれた。

バスへ向かう廊下では七瀬と奈々未が待っていた

「修二!久しぶり!」

「そろそろ修二が会いたそうにしてると思ってきたで!」

「ねーちゃん!ワールドカップお疲れ様!オリンピック・リヨンに入団したんだってな!おめでとう!七瀬、俺はいつでも会いたいんだけど?」

「え。あ。うん…」

「なぁちゃん顔真っ赤じゃん」

「修二のクセにそんなかっこいいこと言わんといてや!」

ドスッと重めのパンチを喰らった

「痛っ!俺は本気だっての」

「修二!ご飯行こ!私の入団祝い」

「それ自分で言うか?まー、良いけど」

「うちも連れてってや」

3人で奈々未のオリンピック・リヨンへの入団祝いをすることに

東魁 ( 2020/08/14(金) 10:07 )