小山内さやか 1
サプライズ計画
その日の夜…

「慎、昼はラーメン食べたの?」
「うん。前から気になってたとこのね。めっちゃ美味かった。」

バイト帰りの姉ちゃんと一緒にご飯を食べていた。

「うちも食べてみたいな…」
「めっちゃ美味いし、それより店員さんに驚いた。」
「何で?」
「家に届けに来たのさやかさんだったの。」
「さやかってさや姉?」
「俺も最初《彩さんにそっくり。》って思ったけど、ちがうんだよ。そのさやかさんは『小山内さやか』って言うんだよ。」
「おさない?ふぅ〜ん…」
「疑ってるでしょ?みたらほんとに見分けがつかないから、俺困るなこれから…」
「ならさ、今度さや姉が家来るからその時呼ぼよ。その小山内さんを…」
「いや…だって連絡先知らんし…」
「いいから。」
「はぁ…」

ったくめんどくせー…他人事だからってなぁ…仕方ねえ。明日も頼もかな。そして、翌日またラーメンセットを頼んだ。

ピンポーン

「来たかな?あ…小山内さん。」

小山内さやかさんが届けに来た。

「はい、予約してたラーメンセットです。」
「ありがとうございます。」
「ではまた…」
「ちょっと小山内さん、1つお願いごとかありまして…」

俺は小山内さんに例の件を伝える…

「え…いいんですか?」
「どうも信じてないんですよ。なので、二人に度肝を抜かしたいんですよ。」
「わ…わかりました。」
「じゃあ、この木曜の昼に。」
「わかりました。」
「じゃ、お願いします。」

絶対驚くって…

「慎言ったんだよね?もうさや姉には言ったんだけど…」
「言ったよ。」
「嘘だったら2人分奢りだからね。」
「わかってるよ。」

今に見てな…いや〜木曜が楽しみだな。


たか ( 2017/02/14(火) 17:48 )