白間美瑠 1
社長の娘
4月が終わり、だんだんと暑くなり始めた5月…

「……………」
「慎君どうしたん?」
「えっ…いや…」
「さっきからそわそわしてるけど…まさかオシッコ?」
「違うわ!」
「じゃあ何なん?」
「帰って来るんすよ。」
「誰が?」
「美瑠が…」
「美瑠ちゃん帰って来るの?」
「ええ…昨日メール来ましてね。」
「久しぶりに会うな…」
「そりゃ慎もそわそわするわけだね。」

父親の付き添いで不在中だった美瑠が帰って来る…遊びに行っているわけではない。美瑠の父親は大社長であり、美瑠はその娘である。そのため、たまに付き添いで行くのだ。そんな美瑠と俺はお付き合いをしている…羨ましがられるというよりかは嫉妬していた。

「美瑠ちゃんまだかな…」
「早く来ないかな…」
「ヤッホー!」
「美瑠ちゃん!久しぶり!」
「会いたかったよ〜!」

俺以上にはしゃいでいるりぽぽと柊ちゃん…あのぉ俺のことほったらかしにしてません?


たか ( 2016/01/12(火) 21:10 )