第一シーズン
「美味い飯でも食いたいなぁ」
「よぉ〜兄ちゃん!寄ってくかい?」
「俺持ち合わせないから」
「すまねえな」

1人少ない資金で大阪へ入ってきたため、まともな散髪は行かずにボサボサのヒゲ姿でさまよっている。

「ここか?劇場って」
「そうだぜ!初めてか?その格好は強心臓だぜ!」
「少し切ったんだけどな〜」

という割にはアフロに近い髪のボリュームである。

「俺の自己紹介忘れてたな!イトウって言うんや〜ここはNMB48の常設劇場やで」
「ほぉ〜」
「兄ちゃんは興味無いんか?」
「俺の自己紹介も忘れてたな?横田って言うんだ。よろしく」
「俺はちょっと用事あんねん。楽しんでや〜」

1人とぼとぼ劇場に入り、公演を楽しんだ。

「よし、帰るか」
「待って!」
「ダレ?」
「覚えてない?」
「ケイラ!帰してあげなよ!」
「すいません。ありがとうございました。楽しかったです」

男の最大の悩みが、記憶がほとんど欠けている事だった。

「絶対あの人や!お兄ちゃんは。アタシとのアツい関係も思い出すと思うわ。」
「誰に言ってるのよ!」
「今の人」

この言葉の意味とは

タツ ( 2014/04/27(日) 23:44 )