3幕 浅井裕華
01
(次は、浅井でいくか)
(まだイモくさい感じが残ってはいるが……俺の見立てではMの素質がありそうだ)

マネージャーの山下が、次のターゲットを定め、プランニングしていた。

その時、スマホに着信が……
プルルル プルルル

(…………)
「はい、山下です」

「おう、俺だよ俺。覚えてる?」

「ええ……ご無沙汰しております。半年ぶりくらいでしょうか?」
「……今回はどのようなご用件で」

「久しぶりだってのに、相変わらずビジネスライクだなー」
「いや、前みたいに、またいい話がないかなーってね。」

「そうですね……」
(この人には何人も壊されてるからな……浅井にはきついかもしれないが……)

「どう?報酬ならいつもみたいに弾むよ?」

「……14歳なら1人紹介できそうですが」

「14歳っていったらピチピチちゃんかよ、いいねえ。よし、買った!」

「では……4日後でよろしいですか?場所と時間は追って連絡します」

「オッケーオッケー!じゃあ、人集めとくわ!」

「はい。では後程……お願いします」

ツー……ツー……

(浅井には可愛そうだが……あの人との関係は繋いでおかないと、いい金づるを失ってしまうからな……)
「さて、スケジュール調整するか」

4日後

浅井裕華が、大きな荷物を抱え、事務所で山下と待ち合わせていた。

「すまない、伝え忘れたことがあった。韓国行き、浅井は1日遅らせることになった」

「え?そうなんですか?じゃあ、今日はこれで帰ります」

「いや、1日遅らせた理由は急遽他の仕事が入ったからなんだ。時間無いからいくよ」

「はい……あ、今日は移動だけだと思ったので、こんな服なんですが、大丈夫ですか?」

「ああ、多分大丈夫だと思うよ。さあ行こう」

…………

とあるマンションの一室に、5人の男達がいた。

「今回、浅井裕華ちゃんって子ですよね。ネットで調べてみたんですけど、大人しそうな感じだけど、すっげえ出るとこ出てそうでもう我慢できねえっすよ」

「ふふ、そうだな……もうすぐ着くはずだ」

キィ……バタンっ

「おー、来たぜ。実物も可愛い感じじゃねーか。あの人の紹介は外れがなくていいや!あんな子がこれから……!」

窓から見ていた男が興奮混じりの声で言う。

ピンポーン
ガチャ

狂乱の宴が始まろうとしていた……

ブラック・キャット ( 2018/07/05(木) 20:46 )