20幕 第1回 裏総選挙 開催
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『うおぉぉぉぉ!!』

杉山と井上が登場すると、会場が一気に盛り上がった。

2人の姿は既に全裸となっており、お互いの左右片手ずつ手首を拘束されている状態だった。

杉山(こんなに人いるなんて聞いてない・・・恥ずかしい!でもやらないと・・・)

井上(・・・先輩だけど、あいあいさんには負けたくない)

2人の間にバチバチした空気が流れていた。




時間は少し戻って・・・

山下は、4位〜7位の罰ゲームが執行されている間、残り3人のメンバーが待機している楽屋を訪れていた。

太田彩夏を残し、杉山と井上を楽屋から出して別の小部屋へと連れ込む。

ガチャ

山下が部屋の扉を閉め、鍵をかけた。

2人は、ここで何があるのだろうかと考えている。

山下「井上、昨日も良かったよ」

山下が開口一番、井上に対して言った。

井上「え・・・あ、はい・・・」

昨夜、山下と井上はセックスをしていた。

井上は、山下の仮初の優しさに堕ちていて、山下に従順な女になっていた。

杉山(え・・・何?この感じ・・・)

山下「また今夜・・・どうかな」

山下と井上が見つめあっている。

井上「あ、あの・・・それは・・・」

杉山がいる前で答えられず、もじもじする。

杉山(るーちゃん、もしかして・・・)

杉山が雰囲気を何となく察知し、目付きが険しくなっていく。

山下はその反応を横目で確認し、井上に軽くキスをした。

井上「っっ・・・」

井上は、顔を赤らめて目を伏せる。

その反応を見て杉山は確信した。

杉山「ちょっと!山下さん!」

山下「ん?どうした?」

山下が白々しく答える。

杉山「るーちゃんと寝たの?それも昨日!?」

山下(ストレートに聞いてくるな・・・)

予想通りの強気な反応に、内心にやける。

山下「ああ」

杉山「え・・・るーちゃん、本当?」

コク

井上が頷く。

杉山(何それ・・・どういうこと)

杉山ににらまれた井上は身体をすくめ、助けを乞うように山下を見る。

杉山(しかも、あれ恋する乙女の目じゃん・・・)

杉山「ふぅ・・・」

大きな溜息をつく。

杉山「そういうことだったの・・・。だから最近抱いてくれなかったんだ」

はじめは盗撮画像をネタに脅されてのことだったが、何度か抱かれていくうちに悦びを感じていくようになっていた。

杉山「色んな子に手を出してるのは噂で聞いてたけど、まさかるーちゃんまで・・・」

山下(おいおい、どんな噂が流れてるんだよ)

ここ1ヶ月ほど山下に抱かれていなかった杉山は、井上に嫉妬していた。

山下「まあ、そうカリカリするなって」

杉山「だって最近全然相手してくれないし・・・私のこと飽きちゃいました?」

山下「そんなことない。杉山も十分魅力的さ」

杉山「あ・・・」

そう言って、杉山の肩を抱き寄せる。

杉山の頬が赤くなっていく。

山下(俺ってつくづく役者だなあ)

山下は時計を見る。

山下(そろそろ時間か・・・2人とも想定内の動きをしてくれるから助かる)

山下「井上、杉山・・・俺のことが好きか?」

コクッ

井上は頷く

杉山「す、好きって・・・好きか嫌いかだと・・・・・・好き」

杉山は最後小さな声で好きと言った。

2人とも山下に陶酔しきってしまっている。

山下「そうか。じゃあ勝負してみないか?」

山下「俺の提案する勝負に勝ったほうには褒美をやる」

井上「ご褒美って何ですか?」

山下「それは・・・後のお楽しみだ。どうするやるか?」

この勝負に勝てば山下の気を引ける。
そう思った杉山は、一も二もなくやりますと答えた。

山下「そうか。井上はどうする」

井上「・・・私もやります」

負けず嫌いな井上も、山下の提案に乗ることにした。

杉山「勝負って何やるんですか?」

山下「簡単だ。俺以外の男とセックスして先にイッちまったほうが敗け。いいな」

井上「え、そんな・・・」

山下「俺のことが本当に好きなら、別の男に抱かれて気持ちよくなるなんてことないだろ?」

杉山「・・・う・・・」

山下「やるのか?やらないのか?やらないのなら、さよならだ」

井上「や、やります」

杉山(ぅぅー・・・)

杉山「私もやります・・・」

山下は口の端を歪めて笑う。

山下「それじゃあ、衣装脱いで待っててくれ。あ、下着もな」

そう言って部屋を出ていく。

2人が服を脱ぎ終えるころ部屋に戻ってきた山下の手には、手錠が握られている。

全裸になった井上、杉山それぞれの手首をくくった。

山下「お互い逃げられないようにするためだ・・・じゃ、また迎えにくるからな」

杉山(他の男とするなんて嫌だけど、るーちゃんに山下さんを取られたくない)

井上(山下さんは、私のこと一番っていつも言ってくれるから・・・あいあいさんには負けられないな)



今はまだ、これから待ち受ける過酷な出来事を知らないでいた。

■筆者メッセージ
順位が2位、3位の話に入ります。
ブラック・キャット ( 2019/06/11(火) 23:41 )