9幕 上村亜柚香
01
上村亜柚香
SKE48 ドラフト2期で加入

上村は、今日が来るのををずっと楽しみにしていた

先日、仲良しの浅井裕華が韓国から帰国し、遊びに行く約束をしていた日だからだ

浅井裕華とは同学年で気が合い、あゆうかと言うコンビ名で、気がつくといつも一緒にいる仲だ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「んーーー!楽しかったーーーー!」

遊園地で思う存分二人で遊び、上村は声を上げた

「うん!本当に楽しかったー!久しぶりにこんなにはしゃいだよ」

ひとしきり遊び、二人は手を繋いで帰途に着く

帰り道の途中、コンビニでアイスを買って食べながら歩いていた

「ねえ、ゆうかたん疲れてる?」

「え?ん、ううん、そんなことないよ」

上村は、浅井が時折見せる表情が気になっていた

「そう?ならいいけど……何かあったら何でも言ってね!」

「うん、ありがとう」

「やっぱ、違うところに行って過ごすのって疲れるんだねー」

「そうだね……」

上村は何か引っ掛かるものを感じていたが、疲れが溜まってるのだろうという結論に達した

ガタン ガタン

上村の降りる駅が近づいてきた

「ゆうかたん、今度はいつ韓国行くの?」

「あ……まだ公表されてないんだけど、一次オーディションで落ちちゃったから、もう行かないんだ」

「あ、そうなんだ……ごめんね、変なこと聞いちゃって」

「んーん、全然大丈夫だよ!私なんて人気も無いし」

「そんなことないよー……あ、着いた」

電車が上村の降りる駅に到着した

「じゃ、ゆうかたんバイバイ!」

「うん、また連絡するね!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから数日後……

上村は、休日で仕事も入っていないので、1人で街中を散策していた

(あ、あれ、ゆうかたん……?)

遠目だったが、目立たない服装にキャップを被った浅井を見つけた

(何だろ、すごく元気無さそう……)

少しうつむきながらトボトボと歩いている浅井を見て、違和感を感じた

(まあ、ゆうかたんはアイドルスイッチがオフになると大人しいけど……今日はなんか違う)

いつも一緒にいるからこそ、気付いたのだろうか

心配になった上村は後をつけていく

一方、浅井のほうは、上村の存在に気付いていないようだ

(どこ行くんだろ……)

浅井は商店街を離れていく

(……あ)

浅井がマンションの部屋の前で足を止めたため、上村は近くの物陰に姿を隠す

ピンボーン……ガチャ

内側から扉が開き、周りに誰もいないことを確認して部屋に入っていった

(……え?何これ?どういうこと?)

上村はその場面を見て数分考えを巡らせていたが、どこか室内を覗ける場所が無いか探すことにした

しばらく周りを探し、中が見えそうな窓を見つけた……だが、踏み台のようなものがないと見えそうになかった

(何か乗れるもの探さないと……)

と、ごみ収集場所に空のビールケースが転がっていた

(あ、これでいいや)

ビールケースの上に乗り、恐る恐る中を覗きこむ

すると信じられない光景が繰り広げられていた

部屋の中で浅井は裸になっていて、横になっている男の上に乗り腰を大きく動かしている

また口には別の男のペニスを咥えており、それを裸になっている数人の男が見ているという異様な場面

音こそ聞こえないが、上村はそれを見て激しく動揺していた

(ゆ、ゆうかたん…………)

ガタンッ

上村は動揺しすぎてしまい、窓枠に肘をぶつけてしまって、音が鳴ってしまった

(や、やばっ!逃げないと)

しかし、その音に気付いた浅井と目が合ってしまい、足がすくんで上手く動けない

そうしている内に2人の男がやってきて、上村の両脇を抱え部屋に連れ込んでいった

ドサッ

部屋の中に放り出される上村

「あ、あゆかぁ……」

「あう……ゆうかたん、何してるの……」

男達がニヤニヤしながら上村を見ている

これから自分の身に起こることを想像して震えが止まらなくなっていた

ブラック・キャット ( 2018/07/28(土) 09:15 )