同級生とBBQ
今日は同級生メンバーとBBQをやる日だ。
みんなの好意でさくらも一緒にとの事だったのでお言葉に甘えた。
さくら「兄ちゃーん!まだぁ?」
さくらはイベントの時は準備が早い。
待ちきれないのか、準備している和也を急かす。
和也「まだって…集合時間までまだ2時間あるよ」
さくら「前もそう言って遅刻しそうになったじゃん!」
和也「そうだけど。もう少しだから待ってて」
和也はそう言って準備を進めた。
和也「……。暇だね?」
家を出て集合時間に着いた和也とさくら。
しかし、1時間前に着いたのでベンチに座っている。
さくら「そう?さくは兄ちゃんと一緒だから暇じゃないよ?」
和也「そっか。そういえばレッスンはどう?」
さくら「うーん、まだまだ不安だし、先輩に比べたら全然ダメだから毎日落ち込んでる」
和也「さくらのことを全然見れなくてごめんね?」
さくら「しょうがないよ。兄ちゃんはみんなのマネージャーだもん!」
和也「ありがとね?なんかあったらすぐ言うんだよ?」
和也はそう言ってさくらの頭を撫でると、さくらは目を細めて喜んだ。
さくら「兄ちゃん、手貸して?」
さくらは和也の手を握った。
さくら「兄ちゃんがこうしてくれるだけでさくは大丈夫だよ?」
和也「なら、さくらが辛くなったら手を握るんだよ?」
「うんっ!」と返事してさくらは頷いた。
「また兄妹でイチャイチャしてる!!」
目の前に影ができる。
和也とさくらは顔を上げると、そこには美月が立っていた。
和也「美月、おはよ。早いね?」
美月「おはよ!なーんか和くんがいるような気がしたから早く出たの!さくらちゃん!和くんに何もされてない?」
さくら「ふふっ、してもらいましたよ?」
和也「えっ!?さくら、そんな誤解を生む様なこと言わないで…」
美月「はぁぁ〜!?ちょっと!どう言うことよ!?」
美月は物凄い目力で睨み、和也のほっぺをつねりだす。
和也「痛たたたっ!痛いって!」
さくら「兄ちゃんにレッスンの相談にのってもらったんです!」
美月「レッスンの相談?なーんだ!和くんやるじゃん!」
和也「もっと他に言うことはないのかね?」
美月「えへへっ、ごめんね?」
美月は舌をペロッと出して謝った。
美月が和也の隣に座り、みんなが来るのを待っていると、「和くーん!さくらちゃーん!」と満面の笑みで走ってくる女の子とちびっ子が。
桃子「さくらちゃんおはよ!今日も可愛いね!」
桃子はさくらの手を握って挨拶をする。
祐希「和くんおはよ!今日も大きいね!」
祐希は和也と背を比べて挨拶をする。
美月「はーい、与田。手を握らなーい!」
祐希は美月にはがされてしまう。
そして、祐希は和也の膝の上に座り、桃子はさくらの横に座った。
少しすると、史緒里と美波が集合場所に来た。
美波「ごめーん!みんな早いね?」
美月「楽しみで早く来ちゃった!」
史緒里「みんなおはよ!さくちゃんは今日も可愛いねぇ〜!」
桃子とはまた違った感じでさくらに絡み出す史緒里。
さくら「えへへっ、ありがとうございます!」
史緒里「笑った顔も可愛いねぇ〜!笑った時の八重歯も可愛いねぇ〜!」
史緒里の勢いにさくらは少し困惑している。
和也「それぐらいにして、みんな集まったし買い出しに行こっか?」
美波「そうだね。このままだと久保が永遠にさくらちゃんに絡んでそうだし、桃子はヤキモチ妬いてるしね」
みんなが桃子を見ると、頬を膨らませていた。
桃子「久保様!桃子の方がさくらちゃんのこと好きだからね!」
みんなは少し呆れた顔をして、買い出しをする為にスーパーに向かったのであった。