乃木坂高校












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第8章
思い出の味
史緒里「うーんどこだったかな〜」
宮城県の名物の牛タンを食べるために、昔、史緒里が家族と来ていたお店に案内してくれている。

史緒里「あっ!ここだよ!懐かしいなぁ〜!」
店の前に着いて、史緒里が懐かしそうに目を細める。
和也「ここ絶対美味しいじゃん!凄いいい匂いがするし!」
案内された店は、チェーン店とかの感じではなく、個人でやっている古き良き定食屋だった。
史緒里「ふふっ、まだ食べてないでしょ?入ろっか?」
2人は店の中に入って行った。

「いらっしゃい!空いている席にどうぞ!」
厨房から声が聞こえて、2人は席に着いた。

史緒里「和也くんはどれにする?」
和也「うーん、悩むな〜。史緒里は決まった?」
史緒里「私は牛タン焼き定食かな?」
和也「なら、俺もそれで」
史緒里「ふふっ、一緒だね?すみませーん!」
史緒里が店員を呼ぶと、ニコニコしたおばさんが来てくれた。

史緒里「牛タン焼き定食2つお願いします」
おばさん「牛タン定食2つね。ちょっと待っててね〜!」
そう言って、厨房に戻ろうとすると、「あっ!思い出した!」っと声を上げ、再び戻ってきた。
おばさん「もしかして史緒里ちゃんかい?」
史緒里「はい!覚えててくれたんですね?」
おばさん「まぁ大きくって!お父さん!史緒里ちゃん!久保さんとこの史緒里ちゃんが来てくれたよ!」

おばさんが厨房にいる亭主らしい人を呼んだ。
「なに!史緒里ちゃんだって!?」
慌てて厨房から出てきたおじさん。
史緒里「おじさん!こんにちわ!」

おじさん「あいや〜!可愛くなって!」
史緒里「もう、恥ずかしいよ!」
そう言われて、史緒里は照れていた。
おばさん「こちらは史緒里ちゃんの彼氏かい?」
おばさんが和也を見ながら質問する。
史緒里「違うよ〜!同じ学校のクラスメイトですよ!」
和也「え、遠藤和也です」
おばさん「よろしくね〜!」
おばさんはニコニコしながら挨拶してくれた。

しばらく、史緒里と話して2人は仕事に戻った。
史緒里「ごめんね?話し込んじゃった」
和也「ううん、いつもと違う史緒里が見れて面白かったよ?」
史緒里「ありがとうね?ここは小さい時よく来てたんだぁ〜!」

史緒里の昔話を聞いていると、「お待たせ!」と注文した定食が出来上がった。
和也「やばっ!美味しそう!食べていいかな?」
史緒里「うん!凄く美味しいから?」
和也「いただきます!」

和也は焼き立ての牛タンを箸で掴んで、口の中に入れた。
和也「ん!!」
史緒里「どうかな?」
和也「うまっ!!!」
それは今まで食べた牛タンの中で1番美味しかった。
史緒里「ほんと?やったぁ〜!なら、私も食べよ〜」
史緒里も牛タンを食べると、幸せそうな表情をした。
史緒里「美味しいし、懐かしい〜!」
和也「これは美味しいよ!どんだけでも食べれちゃう!」
興奮している和也を見て、史緒里は嬉しそうにしていた。

和也「ごちそうさま」
あまりの美味しさに、すぐに食べ終わった2人。
史緒里「喜んでもらえてよかった!それじゃ、出よっか?」
和也「そうだね」
お会計を済ませて、最後にお店の人と話して店を出た。

和也「いい人達だったね?」
史緒里「でしょ?昔から優しかったんだぁ」
和也「また今度連れてきてね?」
史緒里「もちろん!また来ようね?」

2人は約束をして、お店を後にした。

■筆者メッセージ
名無しさん
コメントありがとうございます!
調べながら宮城弁使ってみましたが、合ってるか分かりません!笑

次回からは簡単な言葉以外は標準語にします!笑
しゃもじ ( 2022/02/03(木) 12:12 )