乃木坂高校












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第7章
飛鳥と絵梨花
聖来「ねぇ〜、和くん。せいら、お腹空いたわぁ〜」
海で少し遊び、浜辺に戻ってやすんでいると、聖来がお腹を押さえながら言った。

和也「そういえば、海に来てから何も食べてなかったね。海の家行ってみる?」
遥香「そういえば、和くん、かき氷は?」
真佑「そうだ!!奢ってくれるって言ったのに!」
聖来「和くん、嘘ついたん??」
和也「いやいや、俺、何回も聞いたけど…」
一実「なになに〜?今、かき氷って聞こえたけど!」
さくら「兄ちゃんがかき氷を奢ってくれるんです!」
真夏「かき氷いいね〜!」
あやめ「先輩達も一緒に行きましょう」
和也「ちょっと待って…なんか嫌な予感がする…」
飛鳥「飛鳥ちゃんもかき氷食べないなー?」
絵梨花「あすも思った?私も思ったんだよね〜!」
2人が何かを企んでいる口調で話し出す。

和也「あそこに売ってますよ?」
海の家にぶら下がっている、氷と書いてある旗を指で指した。
絵梨花「あっ!私、お金なーい!あすは?」
飛鳥「偶然!私ももってないわ!」
明らかに2人の口調がわざとらしい。

和也「……。奢りましょうか?」
飛鳥「なんだ!飛鳥ちゃんにも奢りたいのか?しょうがないなぁ〜!和、早く行くよ!」
絵梨花「あす!」
飛鳥「えっ?呼んだ?」
飛鳥が絵梨花を見ると、絵梨花は飛鳥の方を向いてない。
飛鳥「ねぇ、いくちゃん!ありがとうをあすって言うのやめてよね!呼ばれたと思って振り向いちゃったじゃん!」
絵梨花「あす!!」
飛鳥「だーかーらー!!」
絵梨花「あははっ!和也くん早くいこ〜!私はね〜、ブルーハワイにしょうかなぁ〜!」
飛鳥「だから、くっつくなぁ〜!」
2人が和也の手を引っ張って歩き出す。
そんな2人を見て他のメンバーは笑っていた。

海の家に着いて、それぞれ注文をする。
一実「私達まで出してもらっちゃっていいの?」
真夏「なんか申し訳ないな…」
和也「大丈夫ですよ?ここまで来たら2人増えても変わりませんから。それにいつもお世話になっているお礼って事で」
飛鳥「なんだ!わかってるじゃないか!」
絵梨花「なら、私もいつものお礼に食べさせてあげるね〜!はい、あーん!」
絵梨花はスプーンでかき氷をすくって、和也の口元に運ぶ。
和也「えっ、いいですよ」
絵梨花「早くしないと溶けちゃうよ〜?」
和也は恥ずかしがりながらも口の中にかき氷を入れた。
絵梨花「美味しい?」
和也「うん、美味しい!」
そう言うと、絵梨花は嬉しそうにしていた。

遥香「和くん、私のも食べてええよ!いちご練乳かき氷やねん!和くん、いちご好きやろ?」
和也「えっ、うん。好きだけど」
聖来「和くん、次は聖来が食べさせたるわ!」
あやめ「あやの宇治抹茶もどうぞ!」
さくら「兄ちゃん!さくのも食べる?」
和也「ありがとう。でも、順番に…」
みんながかき氷を食べさせてくれる。

飛鳥「……。」
一実「あす、どうしたの?顔が怖いよ?」
飛鳥「なんでもない。ちょっと疲れたから戻って休んでくる」
飛鳥はそう言って席を離れていった。

和也「あれ?飛鳥さんは?」
少しして、和也は飛鳥がいないことに気づく。
一実「疲れたからって言って、一旦戻ったよ?」
和也「そうですか。俺、ちょっと行ってきますね」
和也は飛鳥が心配になり、飛鳥がいる所に向かう。
途中、とても香ばしい匂いがして、その匂いに釣られてお店に立ち寄り、そこで飛鳥の分も購入して、再び飛鳥の元に向かった。

■筆者メッセージ
今日は2話更新予定です!
しゃもじ ( 2022/01/29(土) 10:43 )