乃木坂高校












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第6章
プロポリス事件
沙耶香に連れられて、民宿近くの体育館に向かった。
体育館に入ると、みんなが苦悶の表情をしていた。
沙耶香「みんなどうしたの?まゆたん!せいら!」
和也「これは一体…」
そんな中、絵梨花だけ平気な顔で立っていた。

和也「絵梨花さん、何があったんですか?」
絵梨花「あっ、和也くんおかえり〜!沙耶香ちゃんは大丈夫?」
和也「はい。寝たら元気になったみたいです」
絵梨花「よかったぁ〜!そうだ!なら、沙耶香ちゃんと和也くんにもこれあげるよ!」
絵梨花はそう言うと、謎な液体を差し出してくる。

和也「これは一体なんでしょう?」
絵梨花「私が普段から飲んでいるプロポリスだよ!効果抜群なんだから!」
沙耶香「これ飲んだら、生田さんみたいな素敵な歌声になれるんですか?」
沙耶香が絵梨花の発言に食いついた。

絵梨花「もちろん!これを飲めばそこのあなたも美声が出ま〜〜す!」
絵梨花はミュージカル風に言葉を発する。
和也「なんか悪徳の通販みたい」
沙耶香「飲みます!!」
和也「えっ!さぁちゃん飲むの?」
沙耶香「だって、飲んだら生田さんみたいになれるんやろ?」
和也「でも、たぶんこれを飲んで、みんなはあんな状態になったんだよ?」
沙耶香「みんな大袈裟なんだよ!生田さん、プロポリス下さい!」
絵梨花「はーい!じゃあ、沙耶香ちゃんは特別にちょっと多めにしてあげる!」

小さなガラスギリギリまで、プロポリスを入れる。
沙耶香「いただきまーす!」
沙耶香は勢いよく、プロポリスを口の中に含める。
すると、次の瞬間。「んんー!!!」急に沙耶香が悶絶し始めた。
和也「さぁちゃん?大丈夫!?」
沙耶香は泣きそうな顔で、首を横に振っている。

絵梨花「あらら、沙耶香ちゃんもダメだったか。次は和也くんだね!」
和也「いやいや、こんな状況をみて飲みたい人いますか?」
絵梨花「和也くんは私と一緒で大丈夫かもよ?てか、一緒になって!」
和也「そんなめちゃくちゃな。とにかく俺は遠慮します!」
和也はそう言って逃げようとした。
しかし、誰かに手を掴まれた。
和也「飛鳥さん。どうしたんですか?」
飛鳥「和。逃げんな?」
和也「えっ…」
美月「そうだそうだ!和くんも同じ苦しみ味わえ!!」
和也「いや、俺はちょっと」
一実「いくちゃん!プロポリスお願い!」
和也「えっ!一実さんまで?」
普段優しい一実まで和也を引き留めた。

和也「さくら!助けて?」
和也はさくらに助けを求めるため、周りを見渡す。
遥香「さくちゃんなら、ここでダウンしてるよ!」
遥香の横で横になっているさくら。
和也「まじか。なら、遥香助けて!」
遥香「私じゃ手におえませーん!」
真夏「はい!和也くん!口開けて?」
和也「せめて自分のタイミングで」
飛鳥「いいから口を開けろ!飛鳥ちゃんが飲ましてあげる!」
無理矢理口を開けられて、プロポリスを流し込まれた。
和也「んんーーー!!!」
あまりの不味さに衝撃をうける。

先生「筋トレまで中断して、なにをやってるんだ?」
和也が苦しんでいると、先生が体育館に姿を見せる。
真夏「いくちゃんに、殺人的な飲み物を飲まされました!」
先生「なんだそれわ。それより次のライブ決まったぞ!」
『えぇー!!』先生からの報告で、みんなは大声で驚いたのであった。

■筆者メッセージ
夜の日向高はサイドストーリーを更新します!

名無しさん
コメントありがとうございます!
みなさまが読みやすい様に改善していきます!

名無しさん
コメントありがとうございます!
自覚なかったんですが、さぁちゃん推しなのかもですね?笑

名無しさん
コメントありがとうございます!
久保ちゃんの件、了解しました!!
しゃもじ ( 2021/12/17(金) 12:13 )