乃木坂高校












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第5章
商店街デート
商店街に行くと、パンのいい匂いや、揚げ物の匂いが広がっていた。
沙耶香「朝ごはん何がいいかなぁ〜?和くんは何が食べたい?」
和也「うーん、あっ、あそこのコロッケが美味しかったよ?」
沙耶香「コロッケ!?食べたい食べたい!」
さぁちゃんは目をキラキラさせて、喜んでいる。
2人は揚げたてのコロッケを買って、食べ歩きをする。
沙耶香「あっ、アツッ!んん〜!美味しい!」
和也「でしょ?俺も教えてもらってから、ずっとハマってるんだ」
沙耶香「私もハマりそう〜!ねぇ、次は?」
2人は学校のことを忘れて、食べ歩きをしていた。

食べ歩きをしていると、和也と沙耶香のスマホが鳴った。
和也「んっ?美月からメッセージだ」
沙耶香「あれ?まゆたんからメッセージだ」
2人はメッセージを確認した。
美月「和くん、寝坊?もう学校始まってるよ〜!」
真佑「沙耶香、寝坊した?学校始まってるぞ〜!」
和也「ヤバい!学校!!」
沙耶香「学校のこと忘れてた!!」
2人は顔を合わせて、焦り始める。
和也「とにかく、学校に行こ!」
沙耶香「そうだね!急がなきゃ!でも、食べた後に動くのは身体に悪いから、歩こうね?」
こんな時でもマイペースな沙耶香を見て、和也は何故か笑えてきた。

学校に着いて、職員室に入った。
先生「それで、お前達は学校を遅刻してなにしてたんだ?」
和也「あのですね、えーっと」
中々いい言い訳が思いつかず、困っている和也。
沙耶香「商店街で朝ごはんのコロッケ食べてました!」
和也「えっ!さぁちゃん!?」
まさかの素直すぎる発言に、和也は度肝を抜かれる。
先生「コロッケ…?それはデートなのか!?」
和也「デートと言うか…朝ごはんと言うか…」
沙耶香「デート…うん!デートです!」
さぁちゃんの言葉を聞いて、先生の顔が見る見る赤くなっていく。
先生「はぁぁーっ。遠藤!お前は1年生の教育係だろ?一緒になにしてんだ」
和也「すみませんでした」
沙耶香「先輩は悪くないですよ?だから、先輩を怒らないで下さい!」
和也「さぁちゃん…」
先生「まあいい、今日の放課後、罰を受けてもらうからな!」
和也「罰!?なにをするのでしょう?」
先生「プール掃除だ!」
和也「プール掃除!?マジか…」
プール掃除と聞いてテンションが下がる和也。
沙耶香「プール掃除!?やったぁ〜!和くん、楽しそうだね?」
和也とは逆に、なぜか喜んでいる沙耶香。
先生「遊びじゃないからな!それじゃ、もう行っていいぞ」

和也「さぁちゃん、なんかありがとね?」
沙耶香「んーっ?なにがぁ〜?それより、プール掃除楽しみだね!ぴょんぴょん!」
和也「なんでそんなに楽しそうなの?」
沙耶香「和くんと一緒だもん!みんなに自慢しよーっ!なら、和くんまたね!」
沙耶香は自分の教室に行ってしまった。
(自慢することなのかな?)と思いながら、沙耶香の後ろ姿を見ていた。

しゃもじ ( 2021/11/05(金) 18:51 )