乃木坂高校












小説トップ
第4章
放課後デート…?
翌日、学校が終わり、飛鳥さんのいる教室に向かった。
和也「失礼しまーす」
真夏「あれ?和也くんどうしたの?」
眞衣「クラスにくるなんて珍しいね?」
和也「あっ、真夏さんと新内姉さん」

あの打ち上げ以降、名前で呼んでもらえる様になったのと、名前で呼ぶ様になった。
ただ、新内さんは、「私は新内姉さんで!」と何故か姉さん呼びになった。

和也「飛鳥さんに呼ばれたんです」
真夏「飛鳥に?あらら、また何かしちゃったの?」
和也「ん〜、なにも心当たりがないんですよね」
眞衣「なんだろうね?でも、今日の飛鳥はご機嫌だから、大丈夫だと思うよ?」
和也「ご機嫌だったんですか?」
真夏「そういえばそうだったね!なんか、いつもより笑ってた様な…」

飛鳥「おいっ、こんなとこで何話してんだっ!」
真夏さんのたちと話してると、飛鳥さんがこちらにやってきた。
和也「あの、俺、何かしちゃいましたか?」
飛鳥さんに聞いてみたが、こちらをずっと睨んでるだけだった。
真夏「あははっ、じゃあ、私たちは用事があるからこれで…」
眞衣「和也くん、頑張ってね〜!」
和也「えっ、ちょっと!置いてかないで!!」
嫌な予感がしたのか、2人は逃げる様にその場を離れていった。
飛鳥「ねぇ!!」
和也「はい!なんでしょうか!」
飛鳥「パフェ食べに行きたい」
和也「……。へっ…?」
飛鳥「だから〜、テストが終わって疲れてるから、パフェ食べたいって言ってるの!」
和也「パフェ…」
飛鳥「そう、パフェ。てか、なんで、そんな怯えてるの?」
和也「あっ、…いえ。なんでもありません!なんだ、パフェか」
飛鳥「使いすぎた頭には甘いものでしょ〜!」
和也「それならそうと、普通に誘ってくれたらいいのに…途中で返事こなくなるし…」
飛鳥「だって…なんて誘ったらいいかわからなかったんだもん…それに、断られるのが怖くて、返事をしなきゃ断られないかなって…」
急に弱々しい発言をする飛鳥さん。
和也「飛鳥さんのお誘いなら断りませんよ。こんな可愛い人と、パフェを食べに行けて幸せですよ」
飛鳥「なっ!そ、そうだぞ!飛鳥ちゃんとパフェを食べに行けるなんて、すごいことなんだからね!」
急に態度が変わる飛鳥さん。
その姿を見ていると、自然に笑顔になる。
飛鳥「なに、笑ってんだ!」
和也「なんでもないですよ!なら、行きましょっか?」
飛鳥「ちょっと待って!かばん持ってくる!」

飛鳥さんは、自分の机にかばんを取りに戻った。
『パサッ』急いでいたのか、机の中から雑誌が落ちた。
和也「んっ?放課後デートにぴったり!おすすめスポット…」
飛鳥「わぁ〜!!!見るな〜!!」
飛鳥さんは慌てて雑誌をかばんにしまった。
飛鳥「……。見たな変態!!」
和也「見たというか…見えたというか…」
飛鳥「もう!!早く行くぞっ!」
飛鳥さんは顔を真っ赤にして、教室から出ていった。
和也はその後を急いでついて行った。

しゃもじ ( 2021/10/15(金) 23:55 )