中間テスト前日まで、みんなで勉強をする毎日が続いた。
和也「うん！みんなよく頑張ったね。予習問題もほとんど完璧だよ！」
美月「やったぁ〜！！先生がいいからなぁ〜！」
桃子「うんっ！これなら桃子もお勉強頑張れる！」
和也「そんなことないよ。みんなが頑張ったからね。今日はここまでにして、明日に備えようか」
『はーい！！』みんなは帰り支度を始める。

祐希「ねぇ、和くん」
祐希が小さな声で話しかけてきた。
和也「んっ？どうした？」
祐希「約束覚えてる？」
和也「約束？平均80点のやつ？」
祐希「うんっ！祐希、頑張るからね！！」
和也「ちなみにどこにデートいくの？」
祐希「えっ？えーっとね、うーんと…」
和也「考えてなかったんだね。何か考えておくよ」
祐希「やったぁ〜！楽しみだなぁ〜」
祐希はよっぽど嬉しかったのか、すごく笑顔になってくれた。
史緒里「与田、めっちゃ笑顔だけどどうしたの？」
祐希「ううん、なんでもなーい！早くテストにならないかなーっ！」
美波「えっ？もしかして、頭打ったとか？」
美月「和くーん！！与田がおかしくなっちゃったぁ〜！！」
桃子「桃子もお勉強しすぎて、頭がおかしくなりそう…」
和也「ふふっ、みんな頑張ったもんね。それじゃ、帰ろっか」
勉強会が終わってみんなで下校した。

翌日。今日から3日間テスト期間になる。
テスト内容は、ほとんど勉強した所が出ており、何よりみんなが間違えた問題がたくさんあったので、鮮明に記憶に覚えていた。

1日目のテストが終わると、みんなが席に集まってきた。
美波「ねぇ！！今日のテスト、和也くんが考えた予想問題ばっかり出てきたよね！」
桃子「それ！！問題見てびっくりしちゃった！！」
美月「もしかしてエスパー？？」
祐希「和くんのおかげで、全問書けたぁ〜！」
和也「たまたまだって。運が良かっただけだよ。んっ？」
『〜♪』みんなと話していると、ポケットにしまってあるスマホが鳴った。
和也「遥香からだ…」
遥香「和くん！！今日のテスト、和也が予想してた所がめっちゃ出たよ！！ありがと！」
どうやら、1年生の方も大丈夫だったみたいだ。
美月「遥香ちゃん、なんだって？？」
和也「1年生の方も大丈夫だったみたいだね。報告がきたよ」
史緒里「報告してくるなんて、健気で可愛いね〜！」
祐希「ゆ、祐希だって報告したもん！！」
美波「はいはい、1年生に張り合わないの」
和也「まぁ、残り2日も頑張ろっか」

その後、残りのテストも難なくこなして、テスト期間が終わった。

テストも終わり、家でまったりした時間を過ごしていると、飛鳥さんからメッセージが来た。
飛鳥「ねぇ！！」
和也「なんでしょうか？」
飛鳥「明日、学校が終わったら何してる？」
和也「明日ですか？明日は何もないですよ？」
飛鳥「なら、放課後、教室に迎えに来てね！それじゃ」
和也「えっ？飛鳥さん？？」
その後、飛鳥さんからメッセージは来なかった。
和也「ははっ、一体なんなんだ…」
和也は、自由奔放な飛鳥に苦笑いするしかなかった。