乃木坂高校












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第4章
テスト勉強
放課後になり、図書館に集まって勉強をする。
みんなは各々苦手教科の問題集をやっている。
和也「ねぇ、美月。これ漢字が違うよ」
美月「えーっ、どれ??」
和也「原子が元子になってるよ」
美月「ありゃ、本当だ!」
和也「桃子…。この和訳、最後にwarってなってるけど、和訳なのに英語が入ってるよ」
桃子「あれれ、直訳したつもりなのに〜!」
和也「それに、この死体の多い料理店って…怖いよ」
桃子「ん〜、小学校の時に図書室にあったと思ったんだけどなぁ〜」
和也「読んだことあるの?」
桃子「ないよ!!」
和也「……。祐希、フレミングの左手の法則のこれは一体…」
祐希が書いたフレミングの左手の法則の絵は手の平が書いてあり、説明文は中指が長いと書いたあった。
祐希「……。えへへっ!」
笑って誤魔化された。
美波「みんな、ちゃんとやらないと和也くんが困ってるよ!」
和也「さすが美波。ちゃんとしてるね」
和也はそう言って、美波の回答を覗いた。
和也「美波…。この電球の問題、1つ電池が繋がってないけど…」
美波「だって、基本的に電池って2個しか使わないでしょ?」
和也「いや…ここに3つ使ってって書いてあるし…」
桃子「みなみんもちゃんとやらなきゃね!」
美波「……はい」

和也は次に黙々と問題を解き続けている、史緒里を見ることにした。
史緒里「どうかな…?」
和也「うん!ほとんど合ってるよ!さすがだね」
和也は史緒里の頭を撫でた。
史緒里「へへっ、褒められちゃった」
史緒里の頬は少し赤くなっているように見えた。
美月「贔屓だ!」
桃子「贔屓だ!」
祐希「贔屓だ!」
美波「贔屓だ!」
それを見ていた4人が騒ぎ出す。
和也「いやいや、そんなんじゃないから!てか、声が大きいからみんなが見てるって!」
史緒里「そうそう、ここは図書室だから、静かにやらなきゃ!」
美月「なーんか、図書館って息苦しいね」
桃子「桃子も思った。てか、高校に入って初めて来たかも!」
祐希「木登りのテストとかないかな〜?それだったら満点取れるのに!」
美波「明日から教室でやらない?」
和也「そうだね…。みんなの目線が気になるし」

その後、もう少しだけ勉強をして解散した。
和也は忘れ物を取りに教室に戻っていると、祐希が後ろをついて来た。
和也「祐希、どうかしたの?忘れ物した?」
祐希「ううん。してないよ」
和也「それならどうしたの?まさか、迷子?」
祐希「そんなんじゃないよ!祐希は子供じゃないもん!」
和也「あははっ、冗談だって。それで?」
祐希「あのね、今度のテストで平均80点取れたら、祐希とデートして下さい!」
祐希はそう言って頭を下げた。
和也「80点以上?デート??」
和也は突然の事でこんがらがっていた。
祐希「だめかなぁ…?」
和也「うん、いいよ。しよっか、デート」
祐希「ほんと?やったぁ!!」
祐希はピョンピョン飛び跳ねている。
和也「そんなに飛び跳ねると危ないよ!」
祐希「大丈夫〜!うわぁ!」
そう言ったそばから、祐希は足を滑らせて尻もちをついた。
祐希「いたたぁ〜。はっ!!見た?」
祐希は尻もちをついた際、足がM字に開いており、ピンク色の下着が見えていた。
和也「見てない。たぶん…」
祐希「もう、ちかっぱ恥ずかしいけん!それじゃ、デート約束やからね!」
祐希はそう言い残し、走り去っていった。
桃子「与田、顔が赤いけどどうしたの?」
下駄箱で待っていた、みんなと合流した時に、祐希の顔は真っ赤になっていた。

「ただいま」みんなと別れて、和也も家に帰宅した。
「あれ?」いつも玄関まで来てくれるさくらが来なかった。
和也「母さん、さくらは?」
母「和也、おかえり。さくらならあそこよ…」
母さんの目線の先を見ると、教科書と睨めっこしているさくらがいたのだった。

しゃもじ ( 2021/10/12(火) 08:10 )