乃木坂高校












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第3章
遥香とデート 2
遥香「うわぁ〜!この等身大パネルやば〜い!あっ、こっちにも!和也くん、見てください!」
アニメ展覧会に着くと、遥香はテンションが上がりまくっていた。
和也「遥香、そんなに急ぐと危ないよ!時間もあるし、ゆっくり観ようよ」
遥香「おぉ!これは伊○助の衣装だぁ〜!これ着て公園走りたーい!」
和也「衣装って言うより、上半身裸で、猪の被り物だけど…」
遥香「和くん、これ見て!このシーンすごいかっこいいんだよ!」
和也「まぁ、遥香も楽しそうだし、いっか」
はしゃいでる遥香の姿を見て、和也は微笑んだ。

その後、アニメ展覧会を満喫した2人は、近くのカフェで昼食を取ることにした。
遥香「あぁ〜!楽しかったぁ!」
遥香は興奮が収まらないのか、ずっとテンションが高い。
遥香「和也くん、なんで笑ってるんですか?」
和也「んっ?こんなテンションの高い遥香を見るの初めてだなーって思ってさ。いつもは、少しクールで、1年生メンバーから慕われてる、お姉さんみたいな感じだからさ」
遥香「あっ…つい興奮しちゃいました。嫌でしたか?」
和也「ううん、嫌じゃないよ?和くん呼びになってるのも、敬語じゃなくなってるのも、気を使ってない感じでよかったよ」
遥香「えっ!私、そんな感じでしたか?すみません…」
和也「全然!これからも和くんでいいし、敬語じゃなくてもいいからね?そっちの方が壁がなくていいから」
遥香「和也くん…じゃなくて和くん!なら、そうします!」
遥香は笑顔で敬礼のポーズを取った。

お昼ご飯を食べ終えると、遥香のスマホが鳴った。
遥香「あれ?ママから電話だ。和くん、ちょっと待ってて。もしもーし…」
遥香がお母さんと電話をしている。
遥香「えっ、うん。わかった…はーい」
遥香は電話を切ると、少しテンションが低かった。
和也「お母さんなんだって?」
遥香「今から急な用事でパパと出かけるから、夜までいないみたい。それで、お留守番して欲しいから帰ってきてほしいって…」
和也「そうなんだ。どうする?もう帰る?」
遥香「うーん。でも…せっかくのデートなのに…」
遥香はみるみるテンションが下がっていく。
和也「そうだ。観たい映画があったんだ!それ借りて、遥香のお家で観させてもらえないかな?」
遥香「えっ…?いいの?」
和也「今日はデートする約束でしょ?お家デートになるけどいいかな?」
遥香「うんっ!!ありがと!」
こうして2人は遥香の家に帰ることになった。

しゃもじ ( 2021/10/04(月) 09:26 )