乃木坂高校












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第3章
息のあった2人
和也の試合が終わった後、次は史緒里の試合があったので、みんなはそのまま観戦をする。
史緒里「よっしゃー!ラッキーラッキー!」
史緒里が大声で叫ぶ。
桃子「久保様が叫んでる…」
和也「……。練習の時と違う…」
史緒里は試合になると、更にスイッチが入るみたいだ。
生田「久保ちゃん、細いぞぉ〜!」
岩本「久保、今日も白いぞ〜!」
与田「久保〜!お腹すいたぞ〜!」
応援?する人も中々ぶっ飛んでる人がいる。
試合は史緒里の一方的な試合展開で勝利を収めた。

和也「この後すぐ試合だけど大丈夫?」
史緒里「うん!まだまだ大丈夫だよ!」
さくら「兄ちゃん、久保さん、頑張ってください!」
沙耶香「2人とも応援してます!!」
史緒里「やーん!さくちゃん、沙耶香ちゃんありがと〜!よしっ!和也くん、行こっか!」
和也は史緒里と混合ダブルスの試合に出る。
史緒里「和也くん、任せた!」
和也「おっけ〜!!史緒里、そっちのカバーお願い!」
史緒里「おっけ〜!任せて!」
2人は毎日の練習の成果が出たのか、息のあったプレーをする。

史緒里「やったぁ〜!勝ったぁ〜!」
和也と史緒里は危なげない試合展開で勝利した。そして、ハイタッチをする。
梅澤「2人が勝ったのに、なんでみんなはムスッとしてるの?」
美月「別になんもない!」
飛鳥「なにデレデレしてるんだ!」
桃子「久保様、いいな〜」
遥香「和也君とバドミントンしたいなぁ〜」
秋元「ふふっ。なるほどねぇ〜!」

その後、みんなは順調に勝ち進んでいき、お昼休憩になった。
和也「さくらと遥香も頑張ってるね?次は準決勝だよね?」
和也はさくらと遥香とご飯を食べるために、屋上に向かっている。
遥香「そうですよ!次勝ったら決勝です!」
さくら「どうしよう。もう緊張してきちゃった」
屋上に着いて、入り口横の日陰に座る。
遥香「和也くん、こんな時まで購買のパンなんですか?」
さくら「兄ちゃんもママに作ってもらえばいいのに」
和也「俺はこれでいいの。購買のパン好きだし」
ご飯を食べようとすると、「あっ!ここにいた!」入り口から史緒里が入ってきた。
和也「史緒里、どうしたの?」
史緒里「私も一緒に食べてもいいかな?」
遥香「はい!ぜひ!久保さんと食べれて嬉しいです!」
さくら「嬉しいです!」
史緒里「ありがと〜!2人ともほんと可愛いねぇ〜!あっ、そうだ!和也くん、これ食べて?」
史緒里が袋を渡してくる。
和也「これってお弁当??」
史緒里「うんっ!しっかり栄養つけてもらって、優勝しなくちゃね!」
和也「ありがと。うれしいよ」
遥香「さくちゃん、さっきパンでいいって言ってなかった?」
さくら「うん。すぐに流されるんだから」
2人はこそこそ話している。
史緒里からもらったお弁当を開けると、色とりどりのおかずが入っている。
和也「うわっ!めっちゃ美味しそう!」
さくら「兄ちゃん、いいなぁ〜!」
和也は卵焼きを口の中に入れる。
和也「うんっ!美味しい!」
史緒里「ほんと?よかったぁ〜」
遥香「和也くん、なんかデレデレしとる。私も作ってこればよかった」
さくら「私もお料理勉強しようかなぁ〜」
2人は同時に独り言を呟く。
「……。」さくらと遥香は目があって、少し気まずくなる。
遥香「さ、さくちゃんのお弁当美味しそうだね!」
さくら「えっ、あっ、かっきーのも美味しそう!」
遥香「おかず交換しようよ!」
さくら「うんっ!いいよぉ〜!」
和也「2人とも本当に仲良いなぁ〜」
そんな2人の姿を見て、和也は能天気なことを言っていた。

お弁当を食べ終えて、午後からの試合に臨む。
しかし、午後からの試合は和也と史緒里にとって、大変な試合になるのであった。

しゃもじ ( 2021/09/21(火) 10:34 )