乃木坂高校












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第3章
浮気疑惑
史緒里との練習が終わり、家に帰宅する。
さくら「兄ちゃんおかえり!遅かったね?」
和也「球技大会の練習してたからさ」
さくら「そうなんだ!兄ちゃんは何に出るの?」
和也「バドミントンだよ」
さくら「バドミントン?また珍しいね?」
和也「普通科で出るか、芸能科で出るか選べたんだけど、芸能科で出ることになったから、バドミントンか卓球しか出れないからさ」
さくら「そうなんだね!でも、兄ちゃんバドミントンやったことないよね?」
和也「うん。だから、史緒里に練習付き合ってもらってた」
さくら「史緒里…。久保さんのこと?」
和也「そう。中学の時にバドミントン部で、球技大会のペアだからさ」
さくら「へぇ〜!いいなぁ〜!久保さん、すごく可愛いよね!」
和也「バドミントンの時は怖かったけどね!それじゃ、風呂に入ってくるから」
和也はお風呂に入り、その後、ご飯を食べて疲れてた事もあり、すぐに眠りについた。

さくら「兄ちゃん!早く起きて〜!遅れちゃうよ〜!」
翌朝になり、さくらが起こしてくれる。
和也「うーん。ありがとう」
さくら「あっ!やっと起きた!私、朝練があるからもう行くね!」
和也「朝練?今日、朝からレッスンあったっけ?」
さくら「違うよ!球技大会の!かっきー達とバスケットに出るんだけど、かっきーがやる気になってるから、朝練することになったの!それじゃ、行ってくるね!」
さくらは急いで部屋を出て行った。
和也は時計を見ると、本来起きる時間よりも全然早かった。

早く起きたので、和也もいつもより早く学校に向かう。
(さくら、またお弁当忘れてるよ)
家を出る前に、母さんにさくらのお弁当を渡された。
学校に着いて、そのまま体育館に向かった。
体育館は各クラス練習をしていた。
(さくらはどこかな〜。あっいた)
和也はさくらを見つけて、そばに向かう。
遥香「聖来、シュートはこうした方がええで?」
柴田「かっきー、柚菜にも教えて〜!」
遥香「やんちゃん、柚菜を頼んでもいいかな?」
金川「うん!柚菜ちゃんは任せて!」
遥香「ありがと!さくちゃんはどう?」
さくら「ちょっとずつ入るようになってきたよ!」
(へぇー。遥香って頼りにされてるんだ。なんかちょっとかっこいいな)
和也は声をかけようと思ったが、邪魔をしてもいけないので、一度体育館から出た。
そして、購買に行って飲み物を買って、再び体育館に戻った。
体育館に戻ると、ちょうど練習が終わっていた。
さくら「あっ、兄ちゃん!どうしたの?」
遥香「あっ!和也くんだ!」
さくらと遥香が気づいてこっちに近づいてきた。
和也「さくらのお弁当とこれ差し入れ」
和也はさくらにお弁当とさっき買った飲み物を渡した。
さくら「あっ、またお弁当忘れちゃった!ありがとう!あれ?飲み物、5本入ってるよ?」
和也「みんなの分も買ってあるから」
遥香「えっ!いいんですか?」
和也「うん。遥香、頑張ってたね?かっこよかったよ」
遥香「えっ?見てたんですか?」
和也「ちょっとだけね。邪魔したくなかったから、すぐに購買にいったけど」
遥香「ありがとうございます!みんな、さくちゃんのお兄さんから、飲み物貰ったよ」
早川「えぇ〜!やったぁ!ありがとうございます!」
金川「さすがさくちゃんのお兄さん!妹想いですね!ありがとうございます」
柴田「ありがとうございます!かっきー、さくちゃんのお兄さんと仲良いの?さっき、和也くんって呼んでたけど」
遥香「前にさくちゃんのお家にお泊まりした時に、仲良くしてくれたんだぁ」
早川「なんか、かっきーが女の子みたいやな」
遥香「私は元から女の子やわ!」
和也「あははっ、みんな早く汗拭かないと風邪引くよ。それじゃ、俺は教室に行くね」
さくら「うん!兄ちゃんありがと〜!」

和也は教室の中に入り、自分の席に着いた。
美月「和くんおはよ!遅かったね?」
和也「あぁ〜、1年生の所に行ってたからさ」
美月「1年生の所?なんでまた?」
和也「さくらがお弁当忘れたから届けに行ってた。球技大会の練習してたから、ちょっと練習見たりして」
美月「えぇ〜!和くんが浮気したぁ〜!」
和也「えっ?美月、何言ってるの?」
梅澤「今、浮気って聞こえたけどどうしたの?」
桃子「和くんが浮気したの?」
与田「浮気ってあの浮気!?」
和也「いやいや、何もしてないよ?」
美月「和くんが1年生の応援しに行ってたの!」
梅澤「うわぁ、それは完全な浮気だわ」
桃子「うえーん。桃子達も頑張って練習してたのに〜!」
和也「それは…ごめんなさい」
美月「あっー!浮気を認めた〜!こうなったら、久保!和くんが浮気出来ないように、練習をキツくして!」
史緒里「うん!わかった!和也くん、私たちも明日から朝練しようね!」
和也「えっ、マジ?起きれるかな」
史緒里「球技大会まで私が起こしてあげる!」
和也「なにもそこまでしなくても…」
史緒里「遅刻したら許さないからね!」
こうして、和也は浮気疑惑のせいで、毎朝練習することになったのだった。

しゃもじ ( 2021/09/17(金) 08:53 )