乃木坂高校












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第2章
ソフトボール部入部希望
和也「ありましたね。いちごミルク」
飛鳥「あったね。いちごミルク」
購買でお昼ご飯を買って、そのまま流れで屋上で一緒にご飯を食べている。
和也「飛鳥さんがいちごミルクって意外ですね」
飛鳥「うるさい!てか、スマホ貸して!」
和也「えっ?なんでですか?」
飛鳥「いいから!はやく!先輩だぞ!」
和也はしぶしぶスマホを飛鳥に渡す。
飛鳥「はい!もういいよ」
飛鳥さんはスマホをすぐ返してくれた。
和也「なにをしたんですか?」
飛鳥「な、なにもしてないよ」
和也「なんか怪しい」
和也は自分のスマホをチェックすると、「飛鳥ちゃん」電話帳に登録されていた。
和也「これって、飛鳥さんの番号ですか?」
飛鳥「こ、これから呼び出すのに、山に連絡するのは手間だからで…」
和也「また呼び出すつもりなんですね」
飛鳥「なんだよ、嫌なのか?」
和也「いえ、ありがたいです」
飛鳥さんは少しだけ笑ってる気がした。

お昼休みが終わりに近づき、飛鳥さんと別れて教室に戻る。
美月「飛鳥さん、なんだったの?」
和也「なんか、いちごミルク買いに行かされた」
美月「なにそれ?お使い?」
和也「飛鳥さんも一緒についてきたから、よくわかんない状況だった」
美月「あら、珍しい」
和也「珍しい?なにが?」
美月「飛鳥さんは基本的に人が多いところにいかないから」
和也「そうなんだ。だから、購買いったことなかったんだ」
美月と話していると、チャイムが鳴って午後からの授業が始まった。

午後の授業も終わり、レッスンに向かっていると、「おーい!」と大園さんが声をかけてくる。
和也「どうしたの?」
大園「遠藤くん、ハンバーグ好き?」
和也「ハンバーグ?好きだけどいきなりなぜ?」
大園「ほんと?なら、明日、桃子がハンバーグ作ってきてあげる!」
和也「大園さんがハンバーグ?急だね」
大園「試合に出てもらうから栄養をとってもらいたいんだ!」
和也「そういうことか。ありがとう、楽しみにしてるよ」

そして、レッスンが終わった。
今日は少し早く終わり、時間が早かったのでバッティングセンターに行くことにした。
スマホで地図を調べて、バッティングセンターに向かった。
バッティングセンターに着いて中に入る。
(あっ、女の子もいるんだ。てか、同じ学校のジャージだ)
『スカッ、スカッ』女の子は球速110キロに入っていたが、空振りばかりしていた。
???「あーあ。全然当たらなかったや」
女の子は残念そうな顔をして打席から出てきた。
和也「あっ!」
???「あっ!さくちゃんのお兄ちゃん!?」
和也「田村さん。田村さんもバッティングセンターに来るんだ」
田村「はい!まゆ、中学の時にソフトボール部だったんです!だから、高校でも入ろうかなって思ってて。先輩は?」
和也「俺は土曜日に試合だから練習しにね」
田村「あれ?先輩は野球部に入ったんですか?」
和也「違うよ。大園さんに頼まれて土曜日だけ助っ人」
田村「助っ人…。先輩は野球できるんですか?」
和也「うーん、人並みにはね。とりあえず練習するね」
田村「見てていいですか?」
和也は頷いて、球速130キロに入る。
『カーンッ』球がバットをかすめてる。
それが何球か続いた。
田村「先輩もまゆと同じですね〜!いきなり130キロは無理ですよ〜!」
和也「大丈夫。もう慣れた」
和也はそう言うと、『カッキーンッ』バットにクリーンヒットした球は、ホームランボードをわずかに外れた。
田村「うそ…。凄すぎ…」
その後も和也はホームラン制の打球を打ちまくる。
和也「ふぅ〜。こんなもんかな」
1プレイ終わって、打席から出てきた。
田村「先輩、凄すぎです!びっくりしちゃった!」
和也「普通だよ。ねぇ、田村さん、高校野球の平均球速ってわかる?」
田村「平均球速ですか?ちょっとわからないですけど、150キロ近く投げる人は超高校級って聞いたことあります」
和也「150キロか。ここにはないな。140キロでやってみようかな」
田村「えぇ〜!!それは無理ですよ!」田村は無理だと言っていたが和也は140キロに入った。
コインを入れ、マシーンから140キロの球が出てくる。
和也はそれを一球見送った。
田村「やっぱり140キロは無理なんじゃ…」
そして、次の球が出てきた。和也は思いっきりバットを振った。『カッキーンッ!』バットの芯を捉えて、球はグングン伸びていった。
和也は次々とヒット制の当たりを連発する。最後の一球になり、打った打球はホームランボードに当たった。
和也は打席からでると、田村さんは呆然としていた。
和也「ボードに当たったから、景品貰えるけど田村さん選んでいいよ」
田村「あっ、えっいいんですか?」
和也「うん。練習に付き合ってくれたお礼」
田村「まゆ、何もしてないですけど…でも、ありがとうございます!」
田村さんはぬいぐるみを選んで大事そうに抱えた。
(昔、さくらに取ってあげてたな)
そんな事を考えながら、バッティングセンターを出て、田村さんを家まで送っていく。
田村「先輩、土曜日応援に行きますね!」
和也「ありがとう。頑張るね」
田村さんを家まで送って、和也も家に帰宅した。

■筆者メッセージ
色々詰め込めすぎてしまった。笑
しゃもじ ( 2021/09/02(木) 12:05 )