乃木坂高校












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第11章
和也のお願い
お礼がしたいと言われ、たどり着いた先がラブホだった。
和也「いい…のかな?」
真佑「はい…先輩以外考えられません。それに…」
和也「それに…?」
真佑「なんでもないです…いきましょ?」
真佑が和也の服の袖口を『チョン』っと掴み、ホテルの入り口に向かう。

チェックインを済ませて、エレベーターに乗る。
その間、2人は無言のままだった。
エレベーターを降りて、番号が点滅している部屋の中に入る。

『バタンッ』部屋のドアが閉じると、後ろから真佑が抱きついてきた。
和也「真佑…?」
真佑「やっと2人っきりになれました」
ギュッと抱きしめる力を強くする。

和也「とりあえず中に入ろうか?」
真佑はコクッと頷き、和也の後をついて行く。
荷物をソファに置いて、次は正面から抱きつく。

真佑「先輩の心臓の音はやいですよ?」
和也「真佑こそ顔が真っ赤だよ?」
真佑「恥ずかしいです…私、シャワー浴びてきますね」
真佑は離れる間際に和也の頬にキスをした。

真佑が脱衣所に向かって、和也はベットに横になった。
和也「ふぅーっ。今日はドキドキしっぱなしだったな…」
興奮している気持ちを落ち着かせる為に、深呼吸をする。
少し眩しい照明の灯りを暗くする為に、身体の向きを変え、ベット近くにあるはずの照明のスイッチを探す。

すると、和也の視界にある物が目に入った。
(あれは…)身体を起こして、手に取ろうとすると、「何してるんですか?」とバスローブ姿の真佑が戻ってきた。
和也「えっ、いや、なんでもない。照明を少し暗くしようとして」
真佑「暗く…。それは雰囲気作りですか?」
和也「ち、違うよ!そういうことじゃなくて!」
真佑「ふふっ、冗談です。先輩もシャワー浴びてきて下さい?」
和也「うん、そうするよ」
和也は早足で脱衣所に向かった。

真佑「どうしようどうしよう!私…なんであんなことを!変態に見られたりしてないかな…」
真佑は和也がシャワーを浴びに行ったのを確認すると、顔を真っ赤にして枕にうずくまる。

真佑「でも…やっと先輩と…あっ…」
真佑はこれから起こる事を想像しただけで、パンツが少し湿ってしまった。
バスローブの紐を緩めて、黒のセットの下着姿になる。

そして、片手を胸に、もう片方を秘部近づける。
真佑「あっ…んんっ…あんっ…」
下着の上から慣れた手つきで自ら刺激を与えていく。

真佑「あんっ…先輩…ダメェ…んんっ!」
和也に触られることを考えながら、自慰行為を続ける。

真佑「んんっ!あんっ…あぁっ!」
パンツの上から触っていた指は、いつの間にか中に入っており、プクッと小さく膨れたクリトリスを刺激する。

真佑「先輩…んんっ!あぁんっ!ダメェ、い、イっちゃいます…んっ!」
自慰行為で絶頂を迎えそうになったその時、「真佑…?」とシャワーから和也が戻ってきた。

真佑「えっ!先輩!?み、見ないでください!んんっ、い、イクッ!!」
真佑の身体が何度か大きく飛び跳ねた。
和也はその姿を目を逸らさずに見ていた。

そして、布団で身体を隠し、真佑は赤くなった顔を手で隠した。
和也はゆっくりベットに近寄り、真佑の頭を優しく撫でた。

和也「何してたの?」
真佑「……。」
真佑は恥ずかしさのあまり何も答えることが出来ない。

和也「初めてじゃなさそうだったね?」
真佑「……。」
和也「真佑…?」
真佑「あの日、先輩に助けてもらった日、先輩のことを考えてたら無意識に…。それからたまに…」
真佑は和也の優しい口調に反応し、次々と、答えていく。

真佑「先輩に喜んで欲しくて、調べて勉強して…」
和也「そっか。ありがとう。嬉しいよ」
和也はもう一度真佑の頭を撫でた。
真佑は顔を隠していた手を退けて、ウルウルした目で和也を見つめた。

和也「それでね、お願いがあるんだけど」
真佑「なんでしょう?私に出来ることならなんでも」
和也「もう一度見せてくれないかな?」
真佑「えっ…」
和也「真佑が1人でしている所見たいんだ」
和也の思いがけないお願いに、真佑は反応出来なくなる。

和也「ダメかな…」
真佑「だ、ダメじゃ…ないです…」
和也のお願いを断ることが出来ない真佑は布団から出てくる。

真佑「恥ずかしいからあまり見ないでくださいね…」
真佑はそう言うと、足をM字に開いて指を秘部に近づけたのだった。

■筆者メッセージ
遅くなってすみません!
しゃもじ ( 2022/06/19(日) 13:13 )