乃木坂高校












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第10章
ぎこちなさと恥ずかしいさ
和也「お邪魔します」
美月の家に着いて、中に入っていく。

美月「シャワー浴びてきてもいい?」
和也「うん。大丈夫だよ」
美月「なに〜?なんか寂しそうだね〜?」
美月はニヤニヤしながら、顔を近づける。

和也「べ、別にそんなんじゃないけど…」
美月「一緒に入りたい?」
美月はすうっと耳に顔を近づけて、小声で呟く。
今日何度かやられたが、未だにドキドキしてしまう。

美月「ふふふっ、やっぱり恥ずかしいからだめ。いってくるね?」
美月はそう言ってリビングを出て行った。

和也「ふーっ」
和也はドキドキした気持ちを落ち着かせる為、ソファに座って深呼吸する。

(今日の美月、ちょっと可愛かったな…)
今日1日のことを思い出して、目を閉じる。

美月「おーい!和くーん!寝ちゃったのかな?」
いつの間にか和也は寝落ちしてしまい、お風呂から出てきた美月が声をかける。

和也「う、うーん…んっ?美月?」
美月の声が聞こえて、和也は目を覚ます。
目の前にはクマがついたワンピースのパジャマを着た美月が立っていた。

美月「あっ!起きた!おはよ〜!」
美月は起きた和也の上に座り抱きつく。
和也「ごめん。寝ちゃってた」
美月「ううん。和くんも疲れてたもんね!和也もお風呂入る?」
和也「いいのかな?」
美月「もちろん!案内するね!でもその前に…」
美月は顔を近づけてキスをする。

美月「へへっ、行こっ?」
美月は手を握って、お風呂場に案内する。

美月「ここだよ!タオルとかは適当に使ってね!その間にご飯温めておくね?」
そう言ってリビングに戻って行った。

和也は脱衣所で服を脱ぐと、カゴの中に水色の下着が入っていた。
(さっきまで美月が付けていたのかな…)
それを考えると少し興奮してしまう。

(史緒里の時に似てる様な…) 
史緒里との出来事を思い出して、服を脱ぎ始める。

すると、「和くん!」とドアが開き、美月が入ってきた。

和也「……。」
美月「……。」
全裸になった和也と美月が目を合わせる。

美月「ご、ごめんなさい!シャンプーは白いの使ってください!」
そう言って慌てて出て行った。

和也は恥ずかしくなり顔を真っ赤にする。
熱くなった身体を冷ます為に急いでお風呂場に行き、シャワーで身体を冷やした。

(シャンプーはこれかな…)2種類あるシャンプー。その中で白の入れ物に入っているシャンプーを選ぶ。

そのシャンプーからは美月と同じ匂いがした。
美月は和也に自分と同じシャンプーを使って欲しかったみたいだ。

身体を洗ってお風呂から出て、美月の元に戻る。

和也「あの…お風呂ありがとう…」
さっきのことがあったので、少しぎこちなくなってしまう。

美月「い、いえ…大丈夫です…」
美月もぎこちない返事をしている。

美月「ご、ご飯食べますか?」
和也「う、うん。ありがとう」
2人はぎこちない雰囲気のままご飯を食べ始めたのだった。

■筆者メッセージ
すみません。
今日、忙しいので日向の方は休ませて下さい!
しゃもじ ( 2022/04/21(木) 19:16 )