乃木坂高校












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第10章
遊びと告白
美月「ふーっ、間に合ったぁ〜!」
美月の家を出て急いで駅に向かったので、何とか電車に間に合った和也と美月。

美月「せっかく髪の毛セットしたのに乱れたぁ〜!」
座席に座って、銀のバックから手鏡を取り出して、乱れた髪の直している。

和也「そういえば、今日はどこ行くの?」
和也は美月からどこに行くのか知らされてなかった。

美月「ん〜、楽しい所!!」
和也「いやいや、そんだけじゃ分かんないよ」
美月「なら、私の目を10秒見つめてくれたら教えてあげる!」
和也「なんでそうなるの」
美月「いいから〜!じゃあ、スタート!」
美月は大きな目で和也を見つめる。
和也が見つめると言うより、美月が見つめている様だ。

和也「ね、ねぇ。もう10秒経ったことない?」
美月「まだぁ〜!」
美月は目を逸らさずに、和也を見つめている。

「見て?あの2人見つめ合ってるよ?」
「カップルかな?可愛い〜」
電車の中にいる女子大生らしい人たちの声が聞こえる。

和也「あ、あの。もういいかな」
和也は恥ずかしくなり目を逸らした。

美月「はい、和くんの負け〜!」
和也「これ勝負だったの?」
美月「和くんが負けたから教えてあーげない!」
和也「えーっ、教えてよ!」
美月「どうしよっかな〜!そうだ!なら、好きって言って?」
和也「えっ……」
美月の小悪魔的発言に困惑する和也。

美月「早く〜!」
和也「えーっと…それはちょっと…」
遊びだとしても、好きと言う言葉を言うのは恥ずかしいものである。

美月「私は言えるよ〜?」
和也「そ、そうなの?」
美月「和くん、大好き!」
美月はウィンクしながら、ストレートに告白する。

和也「うっ…」
和也は美月に発言にドキドキしてしまう。

美月「なら、次は和くんの番だね?」
和也「あの…す…す」
和也は恥ずかしさで言葉が中々出てこない。

和也「す、す」
それでも遊びだと言い聞かせ、意を決して言おうとすると、「あっ!着いた!行こっ!」
タイミングが良いのか悪いのか、電車が目的地に付いた。

美月「ちょっとお手洗いに行ってくるね!」
電車を降りてすぐに美月はホームにあるトイレに向かった。

美月「あわわぁ…どうしよう…どうしよう!言っちゃった…」
個室に入り、顔を赤くしてテンパり始める美月。

美月「遊びだったけど、言っちゃったよぉ〜!和くん、どう思ったのかな…」
美月も内心ではドキドキしていたのだった。

美月「よしっ!しょうがない!いこう!」
ヤケクソになって、和也がいる所に戻って行く。

美月「和くん、お待たせ!」
いつも通り平然な顔をして戻った。
和也「おかえり。長かったね?混んでた?」

美月「……。もうっ!デリカシーがない!女の子は身だしなみを大切にしなぎゃいけないの!」
美月は頬を膨らませて、先に歩いて行ってしまう。

和也「なんで怒ってるんだ…?」
和也は首を傾げて不思議がった。

和也「それで、どこに行くの?」
美月「えへへっ〜!」
美月は不敵な笑みを浮かべる。

美月「狩りに行くんだよ!」
和也「か、狩り〜?」
駅周辺に和也の声が響き渡るのであった。

■筆者メッセージ
名無しさん

コメントありがとうございます!
服装ですが、調べましたが、中々いい夏の服装がなかったので想像にしました!
銀のバックだけは薄汚れたのでバックで…笑
しゃもじ ( 2022/04/17(日) 12:29 )