乃木坂高校












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第1章
乃木坂高校
時は4月。とてもいい心地のいい気候の中、和也は気持ちよく寝ていた。
「お兄ちゃーん!起きてよぉ〜。学校遅刻しちゃうよぉ〜!」
身体を揺すられて目を覚ます。
和也「う〜ん。さくら?どうしたの?」
さくら「どうしたのじゃないでしょ?今日から学校だよ!」
この子は遠藤さくら。俺の自慢の妹であり、今日から高校生になる。
和也「今、何時?」
和也は時間を確認する。
和也「まだ時間あるじゃん。もう少し寝させて」
さくら「ダメだよ!お兄ちゃんは転校生だから、早く行って先生達に挨拶しなきゃいけないんだよ!」
さくらが再び身体を揺すってくる。
和也「わかった。起きるから」
和也は起き上がり身体を伸ばした。
和也の家族は親の転勤で引っ越しになり、今日から新しい学校に通う。
さくらは元から乃木坂高校を受験しており、新入生として入学する。
和也はさくらより1つ上なので転校生という形になる。
和也は違う高校に入学しようとしたが、人見知りの妹、さくらが同じ学校に来てとお願いしてきたので、乃木坂高校にはいることにした。

和也はさくらと共にリビングに向かう。
母「あらっ?やっと起きたのね」
さくら「お兄ちゃんったら二度寝しようとしたんだよ!」
母「あらま、どっちが年下かわからないわね」
和也「さくらはしっかりしてるからね。人見知りだけど」
さくら「もぉ〜!人見知りは今関係ないじゃんかぁ!」
さくらは頬を膨らませている。
和也「そんなに怒らないの」
和也はさくらの膨らませた頬をムギュッとつまむ。
さくら「もぉ〜やめぇでよぉ」
さくらは頬を摘まれて上手く喋れない。
母「じゃれあってないで早く朝ごはん食べなさい!」
『はーい』2人は椅子に座り朝ごはんを食べ始める。
和也「それじゃ行ってきます」
さくら「いってらっしゃーい!また後でね」
さくらの入学式は午後からになるので、和也は一足先に学校に向かう。

そして、今日からお世話になる乃木坂高校に着いた。
学校に着いたのはいいが、職員室がどこにあるか忘れてしまったので、近くにいた女子生徒に聞いてみることにした。
和人「あの、すみません」
???「えっ?なに?ナンパ?私、間に合ってます!」
女子生徒は走り去ってしまった。
和也「ナンパって。ここ学校だし」
ポツンと取り残された和也。
とりあえず、校内の案内を見つけたのでそれを元に職員室に向かった。
先生達に挨拶をして、色々説明してもらい教室に案内してもらう。
担任の先生が先に教室に入り、呼ばれるまで廊下で待っていた。
その間、和也はクラスに表示されたある文字が気になっていた。
(芸能科。芸能科ってなんだ?)
疑問を持ち考えていると、担任から呼ばれたので教室にはいった。
担任「今日からこのクラスに転校してきた、遠藤和也君だ。仲良くしてやってくれ」
和也「遠藤和也です。よろしくお願いします。って、あっ!!」
???「あっ!さっきのナンパしてきた人だ!」
まさかの不審者扱いしてきた子と再び遭遇したのであった。

■筆者メッセージ
連休に入ったので、新しいの作ることにしました!
主人公の名前は考えるのがめんどくさかったので日向高校と一緒にしました笑
しゃもじ ( 2021/08/08(日) 11:05 )