球技大会当日。学校は盛り上がっていた。
「カッキーン」「やったー！」「パスちょうだい！」
各種目で様々な声が聞こえる。
和也はバスケで初戦を迎える。
史帆「和くん！！頑張って！」
美玲「和くーん！ファイト〜！」
美玖「先輩頑張って下さーい。」
応援してくれるのは嬉しいが、ちょっと恥ずかしい。
「おい、あれ加藤さんと佐々木さんだぜ。」「やっぱ可愛いよね〜」「一年の子も可愛いな〜」
どっからから声が聞こえる。
（まぁ確かに可愛いからな〜）
和也はそんなに気にしていなかった。
試合が始まる。
男子A「佐藤〜パスくれー！」
男子B「こっちにも〜！！」
アイドル部のメンバーがいるからか、練習の時より張り切っている。
みんなが張り切っているお陰で、一回戦目は勝った。
「やった〜！！」アイドル部のみんなが喜んでいた。
菜緒「美穂どうしたの？？」
美穂「なーんか監督の動きがおかしいような。」
鈴花「やっぱ先輩は運動音痴だったとか？」
美穂「違うの！逆なんだよね。素人じゃありえない動きなの。しかも、さっきの試合1回もシュートしてないし。何か隠しているような。」
史帆「監督はめっちゃ運動神経いいとか！！？」
美穂「うーん。前から思ってたけど、どっかで監督を見たことあるんだよね〜」
愛萌「夢とかじゃない？」
みんなそこまで深く考えていなかった。
和也達は順調に勝ち上がって行き、決勝まできた。
バスケの決勝戦は毎年盛り上がるらしく、球技大会の最後に行われるのが恒例らしい。和也はいつも通り屋上でご飯と食べている。
「あっーやっぱりここに居た〜！みんないたよ〜！」
入り口をみるとみんなが来た。
久美「探したよ〜」
和也「なに？どうしたの？？」
美玲「和くんに決勝戦頑張って欲しくて！お弁当用意したの！」
和也「お弁当？」
史帆「はい！！」
タッパーに沢山のおかずが入っている。
京子「みんなのお弁当のおかずを一個ずつ入れたの！負けたら許さないから」
陽菜「ふふふっ。先輩ならできます！」
ひなの「先輩もし勝ったらアイス買って下さい。」
菜緒「ん？それ普通逆じゃない？」
濱岸「ひよたんガリガリ君食べたい。」
美玖「お寿司食べたいな〜！」
潮「みんな話が変わってるって！」
和也「あはははっ！みんなありがと。嬉しいよ。」
和也は笑った。みんなも釣られて笑う。
和也「かとしと美玲と佐々木さんははこの後試合だよね？頑張ってね？」
美穂「せんぱ〜い。わたしもぉ、この後試合なんですぅ。」
渡邊さんがわざとらしいぶりっ子をする。
和也「うん。見に行くね。」
史帆「あぁーこの子絶対やってるよ！！」
高瀬「監督！惑わされたらあかんで！」
丹生「私たちの卓球も見に来て下さい〜！」
彩花「私もあゃめいちゃんで卓球の試合あるから来てね！」
東村「丹生ちゃん達には負けへん！」
好花「私は鈴とソフトボールだから、待ってますー！」
菜緒「私もバレーなんで、史帆さん達の応援に来た時に一緒に。」
和也「わかった。白石先生には内緒ね？怒られちゃうから。」
白石「私がなんだって？」
和也「うわぁ！なんでここに？」
白石「決勝戦だから鼓舞しによ！なーんか手を抜いてる気がしたから。負けたら許さないからね！」
和也「はいっ。わかりました。」
白石「全く！あれほど他クラスの応援はなしって言ったのに！まぁ、みんなの監督だからしょうがないか！」
白石先生は笑いながら出て行った。
そして、球技大会午後の部が始まる。