日向高校




























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第4章
突然の訪問者達
(寝ちゃってた。夜中の3時か)
旅行から帰ってきて寝落ちしてしまったので、お風呂にいく。
和也はお風呂で旅行のことを思い出していた。思い出すと自然に笑みが溢れた。
お風呂から出て部屋に戻る。
スマホを見ると、かとし、富田さんからメッセージが来ていた。
(富田さんからメッセージなんて珍しいな。)
メッセージを見ると、「ぶぶっ」飲んでいた水を吹き出しそうになった。
鈴「旅行は楽しかったですか〜?笑」
なんで旅行のことを知ってるんだ?思い当たるとすれば、かとしがいったか、一緒にいるとこを見られたのか。別に隠すことはないのだが、メンバーに知られると後が怖い。どうしたものかと考えている内に寝落ちしてしまった。
朝。騒がしさで目を覚ます。
時間は10時過ぎ、誰かお客さんが来ているのか喋り声が聞こえる。
(なんか聞いたことある声だな〜)
まさかと思いリビングに向かう。ドアを開けると見覚えのある人達が。
富田「先輩今起きたんですかー?」
丹生「おはようございますー!」
美玖「先輩めっちゃ寝癖ついてますよ?」
なぜか、富田さん、丹生さん、金村さんがいた。
和也「なんで家にいるの!?」
富田「なんでって遊びに来たからですよ?」
丹生「昨日鈴ちゃんの家に泊まって、そしてら、先輩の家がすぐ横だよって聞いたので遊びに来ちゃいました。」
和也「はぁ、、なるほど。それで、なんで母さんが仲良くなってるの?」
母「だってみんな可愛いんだもーん。鈴ちゃんは一昨日も来てくれたのよ?」
富田「そうなんですよ!回覧板を届けに来たら、おばさんが誰もいないって言うから、話してたんですよねー?」
なるほど。旅行のことを話したのは母さんか。全てが合致した。
和也「富田さん。ちょっと。」
富田さんを連れ出してリビングからでる。
和也「母さんから旅行の話聞いたと思うけど、くれぐれも内緒でね?」
富田「わかってますって〜!誰と行ったんですか?みーぱんさん?」
和也「それは内緒。」
富田「ケチですね〜!まぁみんなに知られたら、また追い詰められちゃいますから内緒にしますよ♪」
和也「ありがとう。お礼はするね。」
話が終わりリビングに戻る。
美玖「何話してたの〜?」
富田「先輩がお昼ご飯奢ってくれるって〜!」
和也「えっ?なんのこと?」
丹生「わーい!!やったぁ〜!」
美玖「ほんとですか?嬉しい〜!」
母「あら?和也も男らしいわね!」
富田さんが振り向き小声で
「これで旅行のことは忘れますね♪」
断れない空気になってしまった。せっかく1日オフにしていたのに。
和也「準備してくるから、何がいいか考えておいて!」
「はーい!!」和也は部屋に戻り準備する。
和也が準備している間、リビングは盛り上がっていた。
母「和也は学校だとどうなの?」
美玖「とっても優しいですよ!メンバーからとっても人気です!」
母「メンバー??」
丹生「はい!!アイドル部の監督なんで!!」
母「アイドル部?監督??」
富田「あれ?先輩から聞いてないんですか?」
母「部活に入ったことは聞いてたけど、ここ最近あの子忙しいそうだったから。」
(この子達のおかげで和也は元気を取り戻せたのね)
母「これからも和也をお願いしていいかしら?」
丹生「はい!監督がいないと私たちはだめなんで!」
母は嬉しくて泣きそうになっていた。
「なんの話してたの?」
準備を終えた和也がリビングに戻ってきた。
富田「先輩が頼りにされてるって話ですよ〜♪」
和也「???まぁいいや。どこ行くか決まった?」
「お寿司!!!」3人のテンションに圧倒される和也。
和也「それじゃ行ってくるね。」
「お邪魔しました〜!!」
母「はい。またいつでも来てね!」
和也達は回転寿司に出かけていった。
リビングに戻った母は「もう和也は大丈夫そうよ」棚に飾ってある写真に呟いたのだった。

■筆者メッセージ
なかなかアイドル部の話が進まない。涙
しゃもじ ( 2021/04/30(金) 20:50 )