日向高校




























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第3章
合宿1日目
その日の夜かとしからメッセージが来た。
史「やっほ〜!ねぇお願いがあるんだ〜」
和「どうしたの??」
史「合宿が終わったら温泉旅行いこ?調べたら部屋が空いてる旅館があったんだー!」
そういうことか。だからあの時ニヤニヤしてたのか。
和「いいよ。いつ行くの?」
史「やったぁー!初日から3日間合宿だから、合宿終わった次の日から1泊2日で!」
和「うん。大丈夫だよ!その代わり合宿頑張るんだよ?」
史「うん!としちゃん頑張る!」
かとしとのメッセージを終えた。

そしてGWが始まった。
合宿1日目。丹生さんと渡邊さんは午前は剣道とバスケの部活がある為、昼から参加することになった。
白石「午前中はマラソン、筋トレをメインに行いましょう。」
『はい!!』みんな気合いが入っていた。
みんながマラソンに行っている間、和也は、合宿中に使用する特別室を掃除していた。
特別室は茶道の授業を行うだけしか使わないので、普段は空いていた為使用許可をもらった。過去にどこかの部も学校で合宿をしたのか、布団も人数あるのでシーツを洗い、布団を干した。
一通りの掃除が終わり、マラソンを走り終わったキャプテン、美玲の元に行く。
和也「みんな合宿大丈夫かな?」
久美「どうだろう。今まで1日中練習することなかったからね。」
美玲「みんななら大丈夫だよ。監督もいるし!」
和也「俺?俺は何もしてあげれてないよ。なんかあった時に話を聞くことしか出来ないから。」
美玲「わかってないなぁ〜。そういうことも大事なんだよ!」
久美「前から思ってたけど、監督ってかなりの鈍感だよね?」
美玲「うん。本当だよ。全然わかってない。」
身に覚えがないことで責められている。
和也「いやいや。俺は普通だって!」
そんな会話をしていると、白石先生に呼ばれる。
白石「佐藤くん〜ちょっとこっち手伝って!!」
和也「じゃあ行くね!頑張ってね!」
美玲「監督もね!」
午前の部が終わり、お昼ご飯を食べて休憩時間になる。
散歩をしていると、木陰の下のベンチで小坂さんが本を読んでいた。
和也「何読んでるの?」
菜緒「あっ先輩。今はバッドエンドの小説を読んでます。」
和也「バッドエンドなんだ。なんか意外。ハッピーエンドが好きそうなのに。」
菜緒「ハッピーエンドも読みますよ?今はバッドエンドにはまっているんです。先輩は小説読まないんですか?」
和也「たまに読むけど、こっちに引っ越してきた時に荷物少なくしたかったから、売ったりしてもうないんだ。今度買いに行こうかと思ってるけど。」
菜緒「そうなんですか。あの、、、それなら今度隣町まで買いに行きませんか?」
和也「いいよ。GWの時間ある時にでも行く?」
菜緒「はい!お願いします。」
和也「合宿が終わった次の日の2日間は予定あるから、そこ以外ならいつでもいいよ!」
菜緒「わかりました。予定確認して連絡します。」
和也「わかった。なら、もうすぐ休憩終わるから行こっか!」

休憩が終わり、午後からはダンス中心に練習をする。七瀬さんも来てくれて、一層熱量が増す。
七瀬「金村さんちょっと遅れてるで!濱岸さんも!」
白石「高瀬さんもう少し大きく踊ろう!東村さんいい感じ感覚忘れないで!もう一回今の所やってみようか!」
『はい!!お願いします!!』
みんな曲げずに頑張っている。
そうして、合宿1日目が終わった。

しゃもじ ( 2021/04/28(水) 03:26 )